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2024.04.25

家づくりコラム

注文住宅における玄関とは?失敗しない広さや方角・ドアの決め方とは?

こんにちは、太陽ハウジングです。

 

注文住宅を建てるなら、玄関はこだわりたいポイントです。

このコラムでは玄関の広さ、収納、明るさ、ドアなど注文住宅の玄関づくりで押さえたいポイントをご紹介します。

 

■注文住宅の玄関で考えるべきポイント

 

・広さ

玄関の広さは、家族や訪問者が快適に出入りできるようにすることが重要です。

理想的な広さは個人のニーズによって異なりますが、一般的には幅1800mm(1m80㎝)、奥行き1300mm(1m30㎝)を最小限の基準とすると良いでしょう。これにより、複数の人が同時に玄関を使っても窮屈さを感じません。

また、玄関は家への入り口であるため、来客の第一印象を左右します。収納スペースを十分に確保し、靴やアウター、アクセサリーを整理しやすい設計にすることで、常に整理整頓された印象を保てます。玄関の広さはただ広ければいいというものではなく、使い勝手の良さと美しいデザインが両立することが理想的です。

 

玄関ポーチの広さは、屋外での待機スペースとしての機能性を考える必要があります。

スペースが取れるのであれば奥行き1200mm(1m20cm)以上を確保し、屋根があることで、雨天時にも利用者が濡れることなく、安心してドアの操作ができるようにします。

 

多くの住宅会社では、畳1帖分(幅1800mm、奥行900mm)の玄関ポーチが多いようです。

 

その理由としては、玄関ポーチに使用するタイルが1枚300角(30㎝角)というものが多く、キレイに割り切れるちょうど良いサイズであるのが要因かもしれません。

 

ただし、畳1帖分の玄関ポーチは使い勝手の悪いサイズだったりします。

 

その理由は、玄関ドアの開き方にあります。日本では外開きのドアが多いため、玄関ポーチが狭いと左右にずれるなどして出入りをすることになります。

 

また、一般的な玄関ポーチの高さは地面から40cmほどなので、小さいお子さんが転んだら大きな怪我をしてしまう高さです。

 

なんとなくで決めてしまったら、使い始めて不便に感じてしまうこともあるかもしれません。計画している家の玄関ポーチは、どのくらいの高さで、どのくらいの幅と奥行きがあるのかを再度確認してみましょう。

・収納

玄関の収納は、何をしまうかを具体的に考えておくことが大切です。

 

家族構成やライフスタイルによって異なりますが「家族全員で靴が何足あるのか?」を把握しておくことはもちろん、他にも収納しておくモノを考えておくことが大切です。生活をイメージした上で収納量を決めてください。

 

例えば、

「コートを掛ける」「仕事のカバンを置く」「ベビーカーを置いておく」「キャンプ用品」や「捨てるダンボールの一時的なストック」など具体的に書き出してみましょう。

 

 

・デザイン

玄関のデザインは「掃除のしやすさ」も合わせて考えておくことがポイントです。

 

もし掃除頻度を多くする自信のない方は、玄関タイルのカラーを「グレー系」にしておくのがおすすめです。

 

グレー系の玄関タイルはホコリも泥汚れも目立ちにくいだけでなく、内外観にも合わせやすいのが特長です。

 

グレー系でも濃淡でかなり雰囲気が変わりますので、グレーの中でもオススメのグレー系タイル色をご紹介します。

 

「チャコール」

少し濃いめのグレーです。黒ほど色が濃くないので汚れが目立ちにくく、アクセントを与えてくれます。モダン系の内外観なら大体合います。

 

 「トープ」

少し茶色がかったグレーです。グレー色は少し無機質な雰囲気になりますが、茶色が入ることで柔らかい雰囲気になります。温かみのある色合いの外観にピッタリです。

 

 

玄関タイルを決めるときは建物全体のデザインに影響する部分です。外観だけでなく内観もパース等でしっかりと確認しておくことが大切です。

 

また、現物のタイルを確認するとともに、室内光だけでなく太陽光の下でどのように見えるかも忘れずに確認しておきましょう。

 

・ドア

玄関ドアは「断熱性能」に注目しましょう。

壁や窓の断熱性能は気にしていても、玄関ドアの断熱を気にされる方は少ないかもしれません。

 

玄関ドアの断熱性能は低い傾向にあり、熱貫流率(UA値)で表すと窓サッシ(高断熱樹脂サッシ)と比較して半分以下の数値というデータもあります。

 

玄関ドアは断熱性能より見た目のほうが気になってしまいますが、最近では断熱性能もデザインも兼ね備えた玄関ドアも増えていて、各メーカーから高断熱玄関ドアという商品が販売されています。

 

断熱性能の高い玄関ドアは、金額も上がるため、お財布との相談にもなりますが、玄関ドアの断熱性能を知って選ぶのと、知らないで選ぶのは心持ちが違うと思います。

 

「選んだ玄関ドアの断熱性能で良いのか?」

「それともグレードアップが必要なのか?」

 

しっかりと考えて玄関ドアを選ぶようにしましょう。

 

 

・室内動線

室内動線を玄関から考えると、2way玄関(家族用と来客用の2つの土間のある玄関)にするプランがあります。来客用と家族用の動線を分けることで、間取りの機能性が飛躍的に上がります。それぞれのメリットをご紹介します。

 

来客時に片付いた玄関が演出できる

家族用玄関(ウォークスルーができるシューズクローク)に靴や荷物を全て収納してしまえば、来客用玄関は常にきれいな状態を演出することができます。

 

これで友人や知り合いが来たとき、玄関が散らかっているとか汚いとか思われることはないですよね。堂々と人を招き入れることができるのは1つのステータスにもなりそうです。

 

機能的な動線が作りやすい

2way玄関の大きなメリットとして、「機能的な動線が作りやすい=カスタマイズの幅が広い」ことです。

 

具体的には、買い物で買った食材やストック品などを最短でキッチンやパントリーに行けます。さらに、LDKへの動線も2つに分けることで、生活動線と家事動線を分けることができるのもメリットでしょう。

 

2way玄関にすることでスッキリと片付けしやすいプランになると思います。

 

・明るさ

明るさの基準は人によって異なります。

帰宅したときに玄関を開けたときに目に入る玄関の照明の照度が、その人の明るさの基準になります。

 

玄関で決まった明るさの基準が高ければ高いほど、それ以上の明るさがないとメインの空間であるLDKが暗く感じてしまうのです。

 

照明計画をする場合、LDKの明るさを100として考え、その数値を下回るように玄関やトイレなどの照明を計画していくことが重要になります。

 

もちろん、家の中の照明計画を100で考えて、すべて明るい空間にしたいということであれば考えなくても良いですが、

 

「落ち着きのある空間にしたい」

「暗がりの中に美しさを感じる空間を作りたい」

「SNSで見かけるおしゃれ玄関にしたい」

 

と思われる方は、LDKの照度を100として、玄関やトイレ、廊下などの照明をLDKの100を下回るように照明を考えるようにするのがおすすめです。

 

 

・通気性

玄関は通気性も重要です。そのためにも換気ができるように設計をして「ニオイ対策」と「温度対策」をしておきましょう。

 

「ニオイ対策」

玄関、特にシューズクロークの中は思っている以上にニオイがこもりやすくなります。

 

普段、革靴を履くお父さんの革靴の臭いや、お子さまの年齢によっては靴自体が汗臭くなってしまうこともあると思います。そういう意味でシューズクロークの中を換気できるように対策をしておいたほうが良いでしょう。

 

「温度対策」

換気は空気を入れ替えることですので「換気をすることによって温度対策になるのか?」という部分で、換気と温度対策は関連性があるので説明します。

 

まず家の換気をする場合、「給気口」と呼ばれる外気を取り入れる穴と「排気口」と呼ばれる室内の空気を外に排出する穴の2つを取り付けます。

 

排気口から室内の空気を外に排出する際に、排気口がある部屋の気圧が下がります。その部屋の気圧が下がると、負圧となり気圧を元に戻そうと給気口から空気が入り空気が動くことになります。これを上手く活用することで、隣接するLDKの暖かい空気や涼しい空気を玄関まで引っ張ることが可能になります。

 

その結果、多少ですが玄関の温度を暖かくしたり涼しくしたりすることができます。

 

あくまで多少ですから、暖かい空気や涼しい空気を完璧に玄関に引っ張ってくることはできませんが、玄関に排気口を設けることで室内の温度差を緩和しつつ、冷暖房効率を上げることができます。

 

■玄関の方角について

・東の玄関

東側の玄関は、午前中の日差しが差し込みます。朝家族がでかけるときや午前中の掃除のときに玄関が明るいのは便利ですよね。

 

ただし、玄関を東側に作ることで他の部屋が東に面しにくくなるため、他の部屋の日当たりを配慮した上で決めると良いでしょう。

 

 

・西の玄関

西側の玄関は、夕方の西日が差し込みます。玄関を西側にすることで、庭やリビングを東側や南側に向けやすいというメリットがあります。

 

ただし西日の日差しは強いため、玄関ドアに当たり続けてしまうと傷みが早くなる可能性もあります。直射日光への対策が必要です。

 

 

・南の玄関

南側は1日を通して日当たりが良いのが特長です。玄関付近の植栽が育ちやすいのもメリットでしょう。

 

ただし西側と同様に玄関ドアに日差しが当たり続けることで、劣化が早まる可能性があります。また、玄関よりも日当たりを優先したいリビングなどの部屋がある場合は、そちらを優先した間取りにするのが良いでしょう。

 

・北の玄関

北側の玄関はデメリットが多いイメージがありますが、リビングやバルコニー、庭などを南側に計画できます。また南向きの土地に比べて、土地の価格が安い傾向にあるのもメリットでしょう。

 

ただし、北側は日陰になりやすいことも事実なので、まわりの建物の形状など考えながらプランニングする必要があります。また、玄関ドアと水廻り北側に配置することが多いため、家相や風水を気にする方は注意した方がいいでしょう。

 

 

■注文住宅ならではの玄関アイデア例

・ガレージ動線

ガレージハウスのインナーガレージと玄関をつなぐアイデアです。

ガレージと玄関がつながっているので、雨の日も傘をさす必要がなく、濡れる心配がありません。さらに車と居住空間が繋がっていることで、荷物の出し入れも楽にできるので、たくさん買い物をした日も安心です。

 

特に小さいお子さまやご年配のご家族がいる場合などは、車までの距離が近いことで外出の負担を大幅に軽減することができます。

 

・手洗いボウル

玄関に手洗いボウルを設けるアイデアです。

玄関の洗面は、コロナ禍で一気に普及しました。

 

帰ってきてすぐに手洗いうがいができる場所を作り、室内にウイルスを持ち込まないようにする動線を実現します。お子さまだけでなく、ご家族の健康を守ることにつながるのがメリットです。

 

 

・玄関ニッチ

 

壁は最大のインテリアになるため、玄関の正面に何がくるかも大切です。壁を活かすデザインとして「玄関ニッチ」がおすすめです。

 

玄関ニッチは、間接照明を組み合わせたり、インテリア小物を飾ることで華やかな場所となります。

 

他にも、コンセントや収納スペースとして活用することもできます。

さまざまな活用方法からご家族の暮らしに合わせた玄関ニッチを取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

 

まとめ

 

今回は玄関を決めるポイントをご紹介しました。さまざまな角度からご紹介したので、家づくりで玄関について考えるときの参考にしてみてくださいね。

 

今回ご紹介した内容はほかのブログ記事でも詳しく解説しています。

 

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▼玄関の関連記事はこちら

外構計画で注意するべきポイント #1|玄関ポーチ編

https://www.taiyo-co.com/blog/53172.html

 

失敗しないための「玄関づくりのポイント①」を解説!

https://www.taiyo-co.com/blog/51351.html

 

失敗しないための「玄関づくりのポイント②」を解説!

https://www.taiyo-co.com/blog/51961.html

 

【コラム】ガレージハウス(インナーガレージ・ビルトインガレージ)のメリットとデメリットを解説!

https://www.taiyo-co.com/blog/column/50807.html

 

土地探しで大切なこととは?条件を詳しく解説!

https://www.taiyo-co.com/blog/column/51195.html

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次回の家づくりコラムは「住宅ローン」について解説します。