太陽ハウジングの家づくりコラム

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2025.07.03
【その土地、本当に大丈夫?】後悔しないために知っておきたい10のチェックポイント
こんにちは、太陽ハウジングです。
注文住宅を考えはじめたとき、多くの方が最初にぶつかるのが「土地探し」
「なかなか希望に合う土地が見つからない」
「土地にお金をかけすぎて、建物を妥協することに…」
「住んでみたら、思っていた暮らしと違った」
——そんな声を耳にすることは少なくありません。
せっかくの家づくり、スタートからつまずかないためにも、土地探しには正しい知識と準備が欠かせません。

今回のコラムでは、土地探しでありがちな失敗や後悔の原因をふまえながら、理想の暮らしを実現するために押さえておきたい10のポイントをわかりやすくご紹介します。
まずは、実際によくある「土地探しの失敗例」を3つ見ていきましょう。
■よくある土地探しの失敗例
① 理想の土地が見つからないまま、時間だけが過ぎていく…
「南向きで日当たりが良くて、駅から徒歩10分以内で、学区も良くて、車も2台止められて…」そんな理想の条件を並べて探しているうちに、気づけば土地探しを始めてから半年、1年が経過……。これは、実際に多くの方が陥ってしまう失敗の一つです。
「せっかくのマイホームだから妥協したくない」
「一生に一度の買い物だから慎重に決めたい」
そう思うのは当然ですが、あまりに慎重になりすぎて、気づけば「なんとなく買わない理由ばかりを探している」ような感覚に陥ることもあります。
迷っているうちに、希望エリアの土地価格が上がってしまったり、「これだ」と思っていた土地が売れてしまったり、建てたい時期に間に合わなくなってしまったり……。
「いつかは買う」と思っていたのに、ずっと決めきれないまま時間だけが過ぎてしまい、気づけば家づくり自体が遠のいてしまった——そんな声も、実際によく耳にします。
「土地探しのタイミング」は、自分で選べるようでいて、環境や市場の変化によって「待ってくれない」こともあるのです。
② 予算オーバーで建物や設備を妥協することに…
「理想のエリアに希望通りの広さの土地が出た!」
チャンスを逃したくなくて、勢いで土地を先に購入。でも、あとから詳細な資金計画を見直してみると、建物にかけられる予算が足りないことに気づき、間取りや設備を大きく妥協することになってしまった——そんなケースは珍しくありません。
一方で、土地がなかなか見つからず、「せめて家のプランだけでも進めよう」と打ち合わせを重ねていくうちに、建物の理想が膨らみすぎて、土地に使える予算がほとんど残らなくなった…というパターンもあります。
「気づいたら資金計画全体のバランスが崩れていた」
「どちらも大切なのに、どちらかを妥協せざるを得なかった」
建てたい家のイメージはある。住みたいエリアもある。
でも、予算の線引きがあいまいなまま進めてしまうことで、思い描いていた住まいとは、どこか違うかたちになってしまう——という失敗も、実際によく起こっています。
③ 住み始めてから「理想と違った…」と感じた
土地を決めたときは「この場所ならきっと快適に暮らせそう」と思っていたのに、
いざ住んでみると、少しずつ気になることが出てくる。
そんな「想定外の違和感」に悩まされるケースも少なくありません。
・想像以上に日当たりが悪く、洗濯物が乾きにくい
・前面道路の交通量が多く、音や子どもの飛び出しが心配
・駅やスーパーが遠く、毎日の移動が不便に感じる
・土地の形や高低差が思ったより使いづらかった
購入時にはあまり気にならなかったことでも、暮らし始めてから初めて見えてくるリアルは多く、そこにストレスを感じながら過ごす日々は、せっかくのマイホームに影を落としてしまいます。
「住んでみないとわからない」
そう言われることもありますが、本当にそうなのでしょうか?
実は、もっと早く気づけていれば避けられた後悔も少なくありません。
■失敗の共通原因
こうした失敗や後悔の背景には、共通する原因があります。それは、「土地探しをする前に、知っておくべき視点や考え方が抜けていた」ということ。
土地は家づくりの土台であり、暮らしの舞台となる場所です。だからこそ、ただ条件や価格だけで判断するのではなく、「自分たちにとって本当に大切なことは何か」を整理したうえで進めていくことが、後悔しないための第一歩となります。
次は、太陽ハウジングがこれまで多くのお客さまの土地探しをお手伝いしてきた経験をもとに、後悔しないために知っておきたい10の重要ポイントを、わかりやすくご紹介します。

■後悔しないために知っておきたい10のポイント
「希望の条件をすべて満たす土地に出会いたい」
「家づくりをスムーズに進めたい」
そう願って始めた土地探しなのに、あとから後悔してしまう方は少なくありません。
ここでは、そんな失敗を防ぐために、土地選びの前に知っておきたい10の重要なポイントをご紹介します。ぜひ、理想の暮らしを叶えるための判断材料としてご活用ください。
【POINT1】土地・建物・諸費用、3つのバランスを考えた資金計画を
家づくりでよくある後悔のひとつが、予算のかけ方を間違えてしまい、後悔したというケースです。実際には、土地・建物・諸費用をすべて含めた「総額」で資金計画を立てることが大切です。
家づくりに必要なお金は、大きく分けて以下の3つです。
・土地代
・建物代(住宅本体、付帯設備など)
・諸費用(登記費用、ローン手数料、造成工事費、上下水道引込費、外構工事など)
▼土地を先に買っておきる失敗例

理想の広さ・立地の土地を先に購入。
しかし資金計画が曖昧なままだったため、建物にかけられる予算が不足し、建物は妥協が必要に。
▼家を先に決めておきる失敗例

土地がなかなか見つからず、理想の間取り・仕様で住宅プランを先行して決定。
結果的に土地に使える予算が限られ、希望のエリアを諦めることに。
▶ 対策
「土地にいくら、建物にいくらかけられるか」を感覚ではなく「数字で見える化」することが重要です。「自分たちが無理なく支払える総額」の中で、土地・建物・諸費用のバランスをあらかじめ把握しておくこと。
そのうえで、「土地の目安はこのくらい」「建物はこの範囲内で」といった基準を持って探すことで、後悔のない家づくりが現実的に進められます。
【POINT2】条件をすべて満たす土地は存在しないと心得る
「駅から徒歩10分以内で南向き、日当たり良好、角地で静かな環境、幼稚園や小学校も近くて…」土地に求める理想の条件を挙げていくと、どうしても希望は膨らんでいきます。
しかし、残念ながら すべての条件を満たす「100点満点の土地」というのは、ほとんど存在しません。仮に理想にぴったりの土地が見つかったとしても、予算オーバーだったり、他の方に先に買われてしまったりするのが現実です。
実際には、こうした完璧な土地を求め続けるあまり、なかなか決断できず、「チャンスを逃してしまった」「結果的に妥協せざるを得ない状況になった」という声は少なくありません。
▶ 対策
大切なのは、自分たちにとって本当に大切な条件を見極めることです。
希望条件のすべてを満たそうとするのではなく、「譲れないもの」と「譲れるもの」を整理し、優先順位をつけておきましょう。
・通勤通学の利便性が最優先
⇒ 駅からの距離は譲れないが、日当たりや道路の広さはある程度妥協できる。
・子育て環境を重視したい
⇒ 落ち着いた住宅街や学区を優先し、多少駅から離れていてもOK。
このように整理しておくことで、「8割満足できる土地」に出会ったとき、迷わず決断できるはずです。
「土地選びは、完璧を求めるより、納得できるポイントで決断する」
その意識を持つことが、後悔しない土地探しへの第一歩です。
【POINT3】決断スピードも大切。不動産は“早い者勝ち”
「気になっていた土地が、翌週には売れてしまっていた…」
そんな悔しい経験をされた方は、決して少なくありません。
不動産は、いい土地ほど早く売れてしまうという業界です。特に人気エリアや条件の良い土地は、インターネットに情報が出たその日や翌日には売れてしまうこともあります。
ある意味、早い者勝ちとも言えるのです。
「もう少し検討してから…」と迷っているうちに、他の方が即決し、先を越されてしまう――これは本当によくある話なのですが、焦って決めて後悔してしまっては本末転倒です。
「今買わなければ二度と出会えない」とまでは言いませんが、少なくとも不動産は、「タイミング」と「スピード」が大きな鍵を握っているのは間違いありません。
▶ 対策
迷いなく決断するためには、事前準備がとても大切です。
資金計画や希望条件をあらかじめ明確にしておけば、気になる土地が見つかったときに、即座に判断することができます。
・自分たちの総予算はいくらか
・土地に使える上限金額はいくらか
・優先したい条件・譲れる条件は何か
これらを整理しておけば、「即決=無謀な買い物」にはなりません。むしろ、準備が整っているからこそできる冷静な決断です。
後悔しない土地選びのためには、「じっくり考える」ことと「タイミングを逃さない」ことのバランスが大切ということを覚えておいてください。

【POINT4】土地は「売るプロ」より「暮らしのプロ」に相談を
今はポータルサイトやアプリが充実しており、誰でも簡単に土地情報を手に入れられる時代。しかし、ネットに載っている情報だけで「良し悪し」を判断するのはとても危険です。
・現地を見なければわからない高低差や道路幅
・土地の法規制や条例による建築制限
・土地の形によって間取りに制限が出るケース
・日当たりや隣地の建物の影響による住みにくさ など
さらに、土地選びで本当に大切なのは、「予算」や「エリア」だけでなく、ライフスタイルや入居時期といった視点です。
これらを総合的に考えなければ、あとから「住みにくい」「理想の暮らしができない」と後悔してしまうことも。
▶ 対策
「土地のプロ=不動産会社」と思いがちですが、住宅会社も不動産の専門知識を持ちつつ、建築や暮らしの目線から土地を評価できるプロフェッショナルです。

土地だけでなく、そこでどんな暮らしが叶えられるかを見据えた提案が受けられるという点で、家づくりを検討している方にとっては、住宅会社への相談が安心です。
【POINT5】土地の形・方角・高低差を必ず確認しよう
インターネットの情報や図面だけでは、一見よさそうに見える土地でも、実際にはさまざまな落とし穴が潜んでいることがあります。
・土地の形がいびつで、思い通りの間取りが入らない
・方角や周囲の建物の影響で、日当たりが悪い
・高低差があり、造成や擁壁工事に追加費用がかかる
これらは、現地に足を運んで周辺環境や土地の状態を自分の目で確かめなければ、気づきにくいポイントです。
▶ 対策
購入を検討する際は、必ず現地を見に行きましょう。
そして、建築士や住宅会社と一緒に、希望のプランがその土地で実現できるか、余分な工事費がかからないかなど、建てる視点で土地を評価することが大切です。
【POINT6】周辺環境は時間帯・曜日で変わることに注意
土地の第一印象が良くても、時間帯や曜日によって周辺環境は大きく変わることがあります。
・日中は静かでも、夜になると交通量が増えたり、近くの施設から騒音がしたりする
・平日は落ち着いていても、休日は観光客や買い物客で賑やかになる
・朝は通学路が混雑し、子どもの通学に不安がある
・近隣の街灯が少なく、夜道が暗くて不安に感じる
▶ 対策
「その土地で暮らす」つもりで、朝・昼・夜、平日・休日と複数回に分けて現地を訪れてみましょう。時間帯によって見えてくる風景や音、雰囲気を感じ取ることで、「思っていたのと違った…」という後悔を防ぐことができます。
【POINT7】インフラ整備の有無を必ず確認
見た目は整っているように見える土地でも、実は上下水道・ガス・電気といったライフラインが未整備というケースは少なくありません。
・前面道路に上下水道やガスの本管が通っていない
・雨水排水が逆勾配(敷地側へ水が流れてしまう)
・電柱がなく、敷地前に新設されることになる
これらの場合、数十万円規模の追加費用が発生したり、敷地の使い方に制限が出ることもあります。
▶ 対策
購入前に、販売図面や現地でインフラ整備状況を必ず確認しましょう。
不明点がある場合は、担当者に「インフラ工事が必要な場合、どれくらいの費用がかかりますか?」と具体的に確認を。工事の要否や費用についても事前に把握しておくことで、あとから「そんなはずじゃなかった…」を防げます。
【POINT8】建築制限や法的条件も見逃さない
一見よさそうに見える土地でも、「建てたい家が建てられない」ケースは意外と多くあります。特に一般の方が見落としがちなのが、建築に関わる法律や地域ごとの制限です。
・建ぺい率・容積率
⇒ 敷地面積に対してどれだけの大きさの建物が建てられるかを制限。広い土地なのに思ったより小さな家しか建てられないことも。
・用途地域の制限
⇒ 住宅地か商業地かなどの用途で、建てられる建物の種類や大きさが決まります。 静かな住宅地を選んだつもりが、将来近くに店舗や工場が建つ可能性も。
・斜線制限(道路斜線・隣地斜線など)
⇒建物の高さや屋根の形状に制限がかかり、間取りに影響することも。特に2階リビングやロフトを希望している方は注意が必要です。
・景観法・風致地区などの指定
⇒ 屋根の色、外観の色、植栽など細かいルールが定められている地域も。希望のデザインが実現できない可能性もあります。
・崖地・斜面地のリスク
⇒ 高低差のある土地では、擁壁の設置や補強工事が必要になることがあり、数十万〜百万円単位の追加費用が発生するケースも。がけ条例は一定の距離を離さないと建築が認められない場合もあります。
▶ 対策
これらの制限やリスクは、不動産広告やネット情報だけでは判断できません。
購入前に住宅会社に調査を依頼し、「この土地で本当に理想の家が建てられるか」をプロの視点で確認することが、後悔を防ぐ一番の近道です。

【POINT9】ハザードマップで災害リスクを確認
近年、地震や水害などの自然災害が相次ぐ中、土地選びにおいて災害リスクの確認は欠かせません。
確認すべき災害リスク
・液状化の危険性
地震発生時に地盤が液体のようになり、建物が傾いたり沈んだりする現象です。特に埋立地や河川沿い、かつて田んぼだった場所などで起きやすく、2024年の能登半島地震でも多くの住宅が被害を受けました。
液状化が起きると、建物自体に被害がなくても、地盤沈下により住み続けることが難しくなる場合があります。
・洪水、浸水の可能性
ゲリラ豪雨や大型台風によって、これまで浸水とは無縁だった地域でも水害が発生しています。特に川の近くや低地、元が水田だった場所は注意が必要です。
床上浸水などが起きると、修復に数百万円かかることもあり、一時的な避難が必要になるケースもあります。資産価値が大きく下がる可能性も否定できません。
・土砂災害のリスク
山の斜面や丘陵地に近いエリアでは、大雨による土砂崩れや地すべりの危険があります。
土砂災害警戒区域に指定されている土地では、建築の制限や住宅ローンの審査への影響が出る場合も。災害時の人的被害リスクも高いため、慎重な判断が求められます。
・地盤の強さ
軟弱な地盤に建てた住宅は、地震時に大きく揺れ、建物へダメージを与える恐れがあります。また、不同沈下(建物の一部だけが沈む現象)によって壁にひび割れが入ったり、建具が動かなくなったりすることも。
こうした場合、地盤改良工事が必要となり、数十万円〜100万円以上の費用がかかることもあります。
▶ 対策
各自治体が公開しているハザードマップや、国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」で、地震・水害・土砂災害のリスクを事前に確認しましょう。
また、土地の地歴(昔の使われ方)や周辺の地形、地盤調査の有無、過去の災害記録なども判断材料になります。
そして、太陽ハウジングでは、万が一地盤改良が必要になった場合でも、お客さまに費用をご負担いただくことはありません。建築予定地の地盤調査を事前に実施し、改良が必要と判断された際は、当社の負担で対応いたします。「想定外の出費があとから発生するかも…」という不安を抱えることなく、安心して土地選び・家づくりを進めていただけます。
【POINT10】専門家に相談して、自分に合った土地を見つける
「土地情報が多すぎて、どれが自分たちに合っているのか分からない…」
「希望条件を整理しきれず、決断できない…」
そんなときこそ、成功への近道は、家づくりのプロに相談することです。
プロの視点が加わることで、自分たちでは見落としていた視点や、将来を見据えたアドバイスが得られます。
▶ 太陽ハウジングにご相談いただくと…
・資金計画に合った土地価格のご提案
⇒土地・建物・諸費用を含めた「総額」で考え、無理のない資金計画の中で最適なバランスをご提案。
・ライフスタイルや将来を見据えた土地選び
⇒お子さまの成長や働き方の変化など、これからの暮らしまで見据えてご提案。
・非公開情報を含む豊富な土地情報
⇒ 一般に出回っていない会員限定の土地情報もご案内可能。エリアやご希望に応じたマッチングが可能です。
・建物とのバランスを踏まえた総合提案
⇒ 「この土地で、どんな家が建てられるか」をセットで考えるからこそ、安心して選べます。
土地探しは、情報量や選択肢が多いからこそ、正しい判断軸を持つことが大切です。
プロと一緒に探すことで、後悔のない、納得のいく土地選びが実現できます。

理想の暮らしを叶える土地選びは、「正しい知識」と「信頼できるパートナー」から
土地探しは、単に条件を満たす場所を探す作業ではありません。
それは、これからの人生を描く舞台を選ぶという、大切な選択です。
「どんな暮らしがしたいのか」
「家族にとって、何が一番大切なのか」
それをしっかり見つめながら、予算や立地、将来性まで含めた“納得できる選択”をしていくことが、後悔しない土地選びにつながります。
そしてそのためには、自分たちだけで悩まず、信頼できるパートナーと一緒に考えることが大切です。太陽ハウジングでは、土地のプロであり、家づくりのプロとして、皆さまの理想の住まいづくりを全力でサポートいたします。
「いつか建てたい」と思っている今が、その第一歩を踏み出すタイミングかもしれません。
土地のこと、家づくりのこと、どんな小さな疑問でもお気軽にご相談ください。