COLUMN

家づくりコラム

注文住宅で夫婦がもめる「火種」とは?家づくり前に話し合いたい4つのポイント

こんにちは、太陽ハウジングです。 

家づくりを進めていくと、同じ家族のはずなのに、なぜか話が噛み合わなくなる瞬間があります。 

「せっかく注文住宅なんだから」 
と、夢とロマンを語る夫。 

「それ、いくらかかるの?」 
「で、誰が掃除するの?」 
と、冷静に現実を見ている妻。 

この決定的な温度差をそのままにして家づくりを進めてしまうと、本来は楽しいはずのマイホーム計画が、住み始めてから小さな不満の積み重ねになってしまうことも少なくありません。 

営業担当は契約のために、「旦那さまの夢、叶えましょう!」と背中を押してきますが… 

そのロマン、本当に家族を幸せにしますか? 

夢が膨らむほど、冷静な判断が難しくなるのも事実です。 

そこで今回のコラムは、注文住宅で多くのご家庭が悩み、もめやすい「火種」になりがちなポイントを、中立なプロの視点で整理をしていきます。 

大切なのは、「その選択が、家族の暮らしにどう影響するか」を一度立ち止まって考えること。喧嘩になる前に、後悔する前に、ぜひご夫婦で一緒にご覧ください。 

火種① 性能や数値へのこだわり(耐震等級・UA値 など) 

男性という生き物は、とにかく性能や数値といったスペックに強く惹かれる方が多くいらっしゃいます。 

家づくりを始めると、耐震等級、UA値、C値、断熱等級…… 
住宅展示場で説明を受けたり、SNSやYouTubeを見たりするうちに、いつの間にか「どうせなら最高等級がいいよね」と思い始めてしまう方も多いのではないでしょうか。 

一方で、妻側の本音はだいたいこんな感じです。 
「その性能、本当に体感できるの?」 
「光熱費はいくら下がるの?」 
「結局、いくら追加でかかるの?」 

性能を上げること自体は、決して悪いことではありません。 
ただし問題なのは、数値を上げることが目的になってしまうことです。 
住宅会社同士の「最高等級競争」に巻き込まれてしまうと、本来は必要のないところにまでコストをかけてしまいがちです。 

数値を0.数ポイント改善するために、数百万円をかける。 
その選択が、本当にご家族の暮らしを豊かにするかどうかは、冷静に考える必要があります。 

もちろん、スペック不足は論外。暑さや寒さに悩まされ、地震に不安を感じるようでは、安心して暮らすことはできません。 

ただ、「夏は涼しく、冬は底冷えしない」こうした快適さは、家で過ごす時間が長い奥さんにとってこそ、本来はとても大切なポイントです。 

とはいえ、UA値がどうとか、C値がどうとか、数字で説明されると正直よく分からないし、興味も湧かないし、面倒くさい。そう感じる方が多いのも事実でしょう。 

スペックの細かい部分は、旦那さんに任せても構いません。 
ただし、「この性能で、どんな暮らしになるのか」「快適さや光熱費にどう影響するのか」ここだけは、ぜひ一緒に確認してみてください。 

性能は、競争のための数字ではありません。 
家族が毎日を心地よく、安心して過ごすための土台です。少しだけでも興味を持ってみてくださいね。 

火種② ビルトインガレージ 

車好きの男性にとって、ビルトインガレージは夢とロマンの結晶です。 

「雨に濡れずに乗り降りできる」 
「愛車を眺めながら暮らせる」 
「趣味の空間として最高」 

車やバイクをいじる場所が欲しくて、「いつかはビルトインガレージのある家を」と憧れている方も多いと思います。 
その気持ち、よく分かりますが、ここで一度、冷静になりましょう。 

ビルトインガレージは駐車スペースですが、実は建物本体と同じように、しっかりとコストがかかります。シャッターや構造補強、防音・換気対策などが必要になり、場合によっては想像以上の費用になることも少なくありません。 

さらに、ビルトインガレージは1階に配置します。 
つまり、本来はリビングや水まわりなど、家族が日常的に使うはずの1階スペースを使うということです。 

家は、1階がメイン。1階で生活が完結する間取りや、平屋が理想だと考える方も多いでしょう。 

その貴重な1階をガレージに使うと、2階リビングにせざるを得なくなる、延床面積が増え40坪を超える大きな家になり、結果として、家族の生活動線や間取りの良さを犠牲にしてしまうケースも出てきます。 

こうした現実を前にすると、妻側から、こんな疑問や不安が出てきます。 

「居住スペース、狭くならない?」 
「家事動線、悪くならない?」 
「音やニオイは大丈夫?」 

これらは決して否定的な意見ではなく、実際に暮らし始めてから困りやすいポイントでもあります。 

ビルトインガレージは、家族が使う空間を削ってつくることが多い設備です。 
だからこそ、「誰のための家なのか」 
この問いを一度立ち止まって考えないと、完成後に「こんなはずじゃなかった」という温度差が表に出やすくなります。 

ビルトインガレージが悪いわけではありません。 
ただ、カーポートや別棟ガレージなど、他の選択肢も含めて、予算と暮らしを冷静に見ながら判断することが大切です。 

ロマンを叶えることと、家族が快適に暮らすこと。 
そのバランスを、ぜひご夫婦で一緒に考えてみてください。 

火種③ 書斎・自分だけの部屋 

「在宅ワークもあるし」 
「一人で集中できる場所が欲しい」 

書斎も、男性人気の高い要望のひとつです。 

男性というのは、どうしても自分の城(居場所)を持ちたがります。 
家族がいても、どこかに「一人になれる空間」が欲しい。 
この感覚は、心当たりがあるのではないでしょうか 
(女性も、きっと同じかもしれません)。 

ただ、書斎の話をし始めると、だんだん夢が膨らみがち。 

最初は「仕事用にちょっとしたスペースがあればいい」だったはずが、「ゲームもできて、本も並べたくて、プラモデル置き場も欲しくて、ギターも置けると最高!」 
気づけば「3帖は欲しいよね、できれば4帖かな…」なんて話になっていきます。 

これはもう、おしゃれなSNSや住宅雑誌の見すぎです。 
紹介されているのは、資金にかなり余裕のある方の家ばかり。それを基準に考えてしまうと、予算はいくらあっても足りません。 

書斎は、「仕事をしてお金を稼ぐ場所」と割り切るのであれば、個室にするのも一つの考え方です。ただし、ポイントはコンパクトに収めること。 
書斎は広さよりも、集中できる環境と必要なものが手の届く範囲にあることのほうが重要です。 

こうした現実を踏まえると、家族の暮らしを支える立場から、こんな疑問が出てくることもあります。 

「その部屋、本当に毎日使う?」 
「将来、物置にならない?」 
「子ども部屋、足りなくならない?」 

書斎が悪いわけではありません。問題なのは、使用頻度と優先順位です。 

その書斎は、毎日使う必要不可欠な空間なのか、それともたまに使う趣味部屋なのか。 

ここを曖昧にしたまま進めてしまうと、住み始めてから、「その部屋の分、収納にしておけばよかった…」そんな後悔につながりやすくなります。 

書斎をつくるかどうかよりも大切なのは、その空間が、家族の暮らし全体にとって本当に必要かどうかです。 
ロマンと現実のバランスを取りながら、冷静に考えてみてください。 

火種④ 家庭菜園・庭づくり 

「庭で家庭菜園したい」 
「子どもと一緒に土いじりしたい」 

こうした声を聞くと、とても素敵だなと感じます。 
家に庭があって、家庭菜園や季節を感じながら過ごす暮らしは、注文住宅ならではの憧れでもあります。 

ただ、庭や家庭菜園の話も、いざ現実を考え始めると、見え方が変わってきます。 
お庭や家庭菜園は、つくった瞬間が完成ではありません。 
むしろ本番は、住み始めてからです。 

水やり、雑草取り、落ち葉の掃除。 
夏は草が一気に伸び、虫も増えます。 
冬は手を入れないと、あっという間に荒れてしまいます。 

こうした手間を想像すると、妻側からこんな疑問が浮かんできます。 

「水やり、誰がやるの?」 
「雑草、誰が抜くの?」 
「虫、増えない?」 

これは決して細かい話ではなく、実際に庭を持った多くのご家庭が直面する現実です。 

お庭や家庭菜園は、つくるときより続けることのほうが大変です。 
最初は理想に満ちていても、管理が負担になってくると、「せっかくの庭」が一気にストレスの原因になってしまうこともあります。 

だからこそ大切なのは、「やりたい」という気持ちだけでなく、「本当に続けられるか」まで想像すること。 

誰が、どのくらいの頻度で手入れをするのか。 
忙しい時期でも、無理なく続けられるか。 

ここまで話し合えていないと、住み始めてから不満が溜まりやすいポイントになります。 

家庭菜園や庭づくりが悪いわけではありません。 
ただ、暮らしに合った広さや管理のしやすさを考えることが重要です。 

家族みんなが気持ちよく過ごせる形を、ぜひご夫婦で一緒に考えてみてください。 

家づくりで一番危険なのは「どちらかが我慢すること」 

ここまで読んで、「結局、何が正しいの?」と思われたかもしれません。 
答えはシンプルで、どちらも正しくて、どちらも間違えやすい。 

夫の夢も、妻の現実も、どちらか一方を押し通した家づくりは、住み始めてから必ずどこかに歪みが出ます。 

一番危険なのは、「今回は我慢するか…」と、どちらかが飲み込んでしまうこと。 
そのときは丸く収まったように見えても、その我慢は、住み始めてから形を変えて確実に戻ってきます。 

家づくりは、家づくりハイという言葉があるように、どうしてもテンションが上がりがち。夢が膨らむほど、冷静な判断は難しくなります。 

だからこそ、一度立ち止まって考える時間が大切なのかもしれません。 

家づくりは、夢と現実をすり合わせる作業です。 
営業トークに流されるでもなく、どちらかの意見を否定するでもなく、ご夫婦の間に立って、冷静に整理する存在がいるだけで、家づくりは驚くほどスムーズになります。 

喧嘩になる前に。 
後悔する前に。 
ぜひ一度、ご夫婦で立ち止まって話してみてください。 

家は、勝ち負けで決めるものではありません。 

太陽ハウジングでは、「どちらの意見が正しいか」ではなく、「ご家族にとって本当に心地いい選択は何か」を一緒に考える家づくりを大切にしています。 

もしよければ、この3つをご夫婦で話してみてください。 
・これは毎日使うものか? 
・10年後の暮らしでも必要か? 
・その分、何を減らすことになるか? 
この3つが整理できるだけで、家づくりの迷いは、かなり減ります。 

それでも「夫婦で意見が合わなくて…」 「何を優先すればいいかわからない…」 
そんなときこそ、ぜひ一度ご相談ください。 
夢と現実を一緒に整理するところから、家づくりを始めませんか? 

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