COLUMN
家づくりコラム
注文住宅で後悔しないための注意点|収納・家事動線編【第3回】
こんにちは、太陽ハウジングです。
このコラムは、「注文住宅で後悔しないための注意リスト80選」を全4回に分けてお届けするシリーズです。
前回の第2回では、キッチンや洗面台の高さ、LDKの使いやすさ、ワークスペース、階段、子ども部屋、トイレの配置など、間取りにまつわる23のポイントをお伝えしました。
▼ これまでの記事はこちら
注文住宅で後悔しないための注意点|サイズ・窓・日差し編【第1回】
注文住宅で後悔しないための注意点|間取り・LDK・使いやすさ編【第2回】
第3回となる今回は、玄関まわりの収納、片づけやすい収納計画、パントリー、洗面脱衣室、洗濯・室内干しの動線など、毎日の暮らしやすさに関わる注意点をまとめています。
「収納はあるのに片づかない」「洗濯物を持って家の中を何度も移動する」といった後悔を減らすためにも、打ち合わせ前にぜひチェックしてみてください。
注文住宅で後悔しないために、建てる前に確認したい収納・家事動線の注意点21選
■玄関・収納・片づけの失敗
1. 玄関に鍵・印鑑・郵便物の置き場所を作った
避けられる失敗:「郵便物や小物がダイニングテーブルにたまる…。」
玄関まわりは、鍵や印鑑、郵便物、マスク、エコバッグなど、意外と細かな物が集まりやすい場所です。
置き場所を決めていないと、帰宅後にとりあえずダイニングテーブルやキッチンカウンターに置いてしまい、そのまま物がたまりやすくなります。
特に郵便物は、必要な書類と不要なチラシが混ざりやすく、後で確認しようと思っているうちに散らかる原因になることも。
玄関に小さな収納やカウンター、トレーなどを用意して、帰宅後の物の置き場所を決めておくと、リビングやダイニングに物が持ち込まれにくくなります。
2. 玄関に上着やバッグの一時置き場を作った
避けられる失敗:「帰宅後の荷物がリビングに流れ込む…。」
帰宅後の上着やバッグ、帽子、子どもの園バッグなどは、置き場所を決めていないと、そのままリビングやダイニングに持ち込まれやすくなります。
ソファの上や椅子の背もたれに何となく置いてしまうと、片づけたつもりでも部屋が散らかって見える原因になることも。
玄関やシューズクロークの近くに、上着を掛けられる場所やバッグを置けるスペースを作っておくと、帰宅後の動線がスムーズになります。
毎日使う物ほど、家の中に持ち込む前に置ける場所を決めておきましょう。

3. ランドセルや通園バッグの置き場を考えた
避けられる失敗:「子どもの荷物が床に置きっぱなしになる…。」
子どものランドセルや通園バッグ、習い事のバッグなどは、毎日使うため、置き場所が決まっていないと床やソファの上に置きっぱなしになりやすいものです。
特に、帰宅後すぐにリビングやダイニングへ向かう動線になっていると、荷物もそのまま生活スペースに集まりがちです。
子どもが自分で片づけやすいように、玄関近くやリビングの一角、ファミリークローゼットなどに、手の届きやすい置き場所を作っておくと安心です。
毎日のことだからこそ、「どこに置くか」だけでなく、「子どもが無理なく戻せるか」まで考えて計画しておきましょう。
4. 玄関の採光や換気を考えて窓を計画した
避けられる失敗:「玄関が暗く、空気もこもりやすい…。」
玄関は、家族だけでなく来客も最初に目にする場所です。窓がない、または光が入りにくい位置にあると、日中でも暗い印象になってしまうことがあります。また、靴のにおいや湿気がこもりやすくなることも。
玄関を計画するときは、防犯やプライバシーに配慮しながら、自然光の入り方や換気のしやすさも確認しておきましょう。
5. 玄関タイルは汚れの目立ち方も確認した
避けられる失敗:「玄関タイルの汚れが思ったより目立つ…。」
玄関タイルは、色や質感によって玄関の印象が大きく変わります。
白や淡い色のタイルは明るく清潔感がありますが、泥汚れや砂ぼこりが目立ちやすいことがあります。反対に、濃い色のタイルでも、土や白っぽい汚れが目立つ場合があります。
見た目の好みだけで選ぶと、住み始めてから掃除の手間が気になることも。
玄関タイルを選ぶときは、色やデザインだけでなく、汚れの目立ち方や掃除のしやすさも確認しておきましょう。
6. 薬・文具・書類などの住所を決めた
避けられる失敗:「使ったあとに戻す場所がなく、出しっぱなしになる…。」
薬や文具、爪切り、体温計、学校や役所からの書類などは、家族みんなが使う機会の多い物です。
こうした細かな物は、置き場所を決めていないと、ダイニングテーブルやキッチンカウンター、テレビボードの上などに置きっぱなしになりやすくなります。
特に書類は、「後で見よう」と思って一時置きしたまま、必要なときに見つからなくなることも。
家族で共有する物ほど、誰が見ても分かる場所に「住所」を決めておくことが大切です。使ったあとに戻しやすい収納を作っておくと、散らかりにくい暮らしにつながります。

7. 収納は量ではなく、使う場所の近くで考えた
避けられる失敗:「収納はあるのに、片づけが続かない…。」
収納はたくさんあれば安心と思われがちですが、収納の量だけで片づきやすさが決まるわけではありません。
たとえば、リビングで使う物の収納が別の部屋にあったり、洗面室で使う物を廊下収納まで取りに行かなければならなかったりすると、出し入れが面倒になり、結局その場に置きっぱなしになってしまうことも。
片づけが苦手なのではなく、「使う場所」と「戻す場所」が離れていることで、片づけが続きにくくなっているケースもあります。
収納は「どれだけ作るか」だけでなく、「使った場所の近くに戻せる場所があるか」も大切です。物の使い方や家族の動きをイメージしながら、必要な場所に必要な収納を計画しておきましょう。
8. 奥行きの深い収納は、入れる物に合わせて計画した
避けられる失敗:「奥まで手が届かず、何が入っているか分からない収納になる…。」
収納は、奥行きが深ければたくさん入るように感じますが、入れる物によっては使いにくくなることがあります。
たとえば、書類や文具、日用品のストックなどをしまう収納は、奥行きが深すぎると奥の物が見えにくくなり、取り出しにくくなります。結果として、手前だけを使う収納になったり、同じ物を重複して買ってしまったりすることも。
一方で、布団や季節家電、大きな荷物をしまう場所には、ある程度の奥行きが必要です。
収納を計画するときは、「何を入れるか」を先に考え、収納ケースや入れる物のサイズに合わせて奥行きや棚の位置を決めることが大切です。
奥行きのある収納は、棚を区切ったり、収納ケースの奥行きや高さに合わせたりすることで、奥まで見やすく、取り出しやすくなります。
ただ広く作るのではなく、しまう物に合わせて、奥まで使いやすい収納にしておきましょう。

9. 収納内の棚を固定しすぎないようにした
避けられる失敗:「入れる物が変わったときに収納が使いにくくなる…。」
収納は、家を建てたときの使い方がずっと続くとは限りません。
子どもの成長や家族構成の変化、家電や日用品の買い替えによって、収納したい物の大きさや量が変わることがあります。
棚の位置を固定しすぎてしまうと、あとから高さのある物を入れたくなったときに入らなかったり、収納ケースを買い替えたときにサイズが合わなかったりすることも。
可動棚を取り入れるなど、入れる物に合わせて高さを変えられる収納にしておくと、暮らしの変化にも対応しやすくなります。
10. 広めの収納には照明を設置した
避けられる失敗:「収納の中が暗くて、物を探しにくい…。」
ウォークインクローゼットや納戸、シューズクロークなど、人が中に入る収納は、照明の有無で使いやすさが大きく変わります。
収納内が暗いと、どこに何があるか分かりにくく、必要な物を探すのに時間がかかることがあります。
特に奥行きのある収納や、窓のない収納スペースでは、日中でも暗く感じることも。
人が入って使う収納には、照明を設けるか、明るさを確保できる計画にしておきましょう。

11. 予備の布団や季節物の収納場所を考えた
避けられる失敗:「予備の布団や季節ごとの寝具がしまえない…。」
収納計画では、日常的に使う物だけでなく、普段は使わない物の置き場所も考えておくことが大切です。
来客用の布団、季節ごとの寝具、こたつ布団、扇風機、クリスマス用品などは、使う時期が限られている一方で、収納場所を大きく取ることがあります。
必要なときだけ使う物ほど、しまう場所を決めていないと、納戸やクローゼットの中がすぐにいっぱいになってしまいます。
収納を計画するときは、毎日使う物だけでなく、季節物や予備の物まで含めて考えておきましょう。
12. 掃除機・ロボット掃除機の収納場所と充電用コンセントを考えた
避けられる失敗:「掃除機が出しっぱなし、または充電しにくくなる…。」
最近は、コードレス掃除機やロボット掃除機など、充電が必要な掃除道具を使うご家庭も増えています。
掃除機の収納場所を決めていても、近くにコンセントがないと、充電のたびに別の場所へ出しておくことになり、結果的に出しっぱなしになってしまうことがあります。
また、ロボット掃除機を使う場合は、本体が自動で戻れる基地の位置も考えておきたいポイントです。コンセントの近くで、まわりにある程度のスペースがないと、うまく戻れなかったり、家具や扉に干渉したりすることがあります。
掃除機をどこで使い、どこに戻すのかを考えながら、収納場所、充電用コンセント、ロボット掃除機の基地まであわせて計画しておきましょう。
13. ゴミ箱の位置をキッチン計画に入れた
避けられる失敗:「ゴミ箱が通路にはみ出して邪魔になる…。」
キッチンを計画するときは、食器棚や家電収納、パントリーに目が向きがちですが、意外と忘れやすいのがゴミ箱の置き場所です。
燃えるゴミ、プラスチック、缶・びん・ペットボトルなど、分別の種類が多いと、ゴミ箱もいくつか必要になります。置き場所を考えていないと、通路にはみ出したり、調理中の動線を邪魔したりすることがあります。
また、フタの開き方によっては、棚の下に置いたときに開けにくくなることも。
キッチンまわりは、収納や家電だけでなく、ゴミ箱の数やサイズ、フタの開き方、捨てやすい位置まで考えて計画しておきましょう。
14. パントリーに何を入れるか決めた
避けられる失敗:「広さだけ確保して、使いにくい物置になる…。」
パントリーは、食品のストックや日用品、調理家電などを収納できる便利なスペースです。
ただし、何を入れるかを決めないまま広さだけを確保してしまうと、奥に入れた物が見えにくくなったり、使わない物をとりあえず詰め込む場所になってしまったりすることがあります。
食品ストックを中心に入れるのか、ホットプレートやミキサーなどの調理家電も置くのか、飲料や防災備蓄まで収納するのかによって、必要な広さや棚の奥行きは変わります。
パントリーを計画するときは、「何を、どのくらい、どの頻度で使うか」をイメージしながら、キッチンからの距離や棚の使いやすさもあわせて考えておきましょう。

15. お米の保管場所を決めておいた
避けられる失敗:「米びつの置き場所がなく、床置きや通路の邪魔になってしまう…。」
お米は毎日の食事に欠かせないものですが、家づくりの打ち合わせでは、意外と保管場所を決め忘れやすい食品です。
米びつは、ある程度の大きさや重さがあるため、置き場所を考えていないと、キッチンの床やカップボードの横に置くことになり、通路の邪魔になってしまうことがあります。
また、お米は湿気や高温、直射日光を避けて保管したい食品です。キッチンの引き出しやパントリー、冷蔵庫など、使いやすく保管しやすい場所を事前に考えておくと安心です。
保冷米びつを使う場合は電源が必要になるため、パントリー内や置き場所の近くにコンセントを用意しておくことも確認しておきましょう。
■洗濯・水まわり・家事動線の失敗
16. 洗面脱衣室にタオル・下着・洗剤の収納を作った
避けられる失敗:「お風呂上がりや洗濯時に、物の置き場に困る…。」
洗面脱衣室は、タオルや下着、パジャマ、洗剤、掃除用品など、意外と多くの物が集まる場所です。
収納スペースが不足していると、洗濯機の上や洗面台まわりに物が出しっぱなしになり、生活感が出やすくなります。また、洗剤や掃除用品を別の場所まで取りに行く必要があると、洗濯や掃除のたびに小さな手間が増えてしまいます。
さらに、入浴前に用意した着替えやタオルを一時的に置く場所がないと、床や洗濯機の上に置くことになり、使いにくさを感じることもあります。
洗面脱衣室を計画するときは、広さだけでなく、しまう物と一時的に置きたい物の両方を考え、毎日の入浴や洗濯がスムーズにできる収納を用意しておきましょう。
17. 洗濯する・干す・しまう動線をつなげた
避けられる失敗:「洗濯物を持って家の中を何度も移動する…。」
洗濯は、洗濯機を回すだけで終わる家事ではありません。洗う、干す、取り込む、たたむ、しまうという作業があるため、それぞれの場所が離れていると、洗濯物を持って家の中を何度も移動することになります。
家事の負担を増やす原因のひとつは、「移動」です。
たとえば、1階で洗濯して2階のバルコニーに干し、乾いた服を各部屋の収納へ運ぶとなると、毎日のことだからこそ負担に感じやすくなります。
洗濯動線を考えるときは、洗濯機の位置だけでなく、干す場所、たたむ場所、しまう場所までを一連の流れとして考えておきましょう。

18. 室内干しの場所を最初から決めた
避けられる失敗:「雨の日や夜干しのたびに、リビングが洗濯物だらけになる…。」
室内干しは、雨の日だけでなく、花粉や黄砂が気になる時期、夜に洗濯をする日、共働きで日中に取り込めない日など、意外と使う機会が多いものです。
外干しだけを前提にしていると、いざ室内に干したいときに場所がなく、そのたびにリビングや和室、寝室などに洗濯物を広げることになってしまいます。
また、来客時に洗濯物が目についたり、家族の動線をふさいでしまったりすることも。
バルコニーや庭だけでなく、室内干しスペースや屋根のある物干し場など、天候や暮らし方に合わせて干せる場所をあらかじめ考えておきましょう。
19. 室内干しスペースに換気・除湿・空調を考えた
避けられる失敗:「洗濯物が乾きにくく、においや湿気が気になる…。」
室内干しスペースを作るときは、洗濯物を掛ける場所だけでなく、乾きやすい環境になっているかも大切です。
風の通り道がなかったり、湿気がこもりやすかったりすると、洗濯物がなかなか乾かず、生乾きのにおいが気になることがあります。また、湿気がこもることで、壁や床、収納の中までじめじめしやすくなることも。
室内干しは、物干し金物を付ければ終わりではありません。換気扇や窓、除湿機、サーキュレーター、エアコンの位置などをあわせて考え、洗濯物のまわりの空気をどう動かすかまで確認しておくことが大切です。
室内干しスペースを計画するときは、「どこに干すか」だけでなく、「どう乾かすか」まで考えておきましょう。
20. 室内干しスペースにコンセントを用意した
避けられる失敗:「サーキュレーターや除湿機を使いたいのに電源がない…。」
室内干しをするときは、洗濯物を掛ける場所だけでなく、除湿機やサーキュレーターを使うことも考えておきたいポイントです。
せっかく室内干しスペースを作っても、近くにコンセントがないと、延長コードを使ったり、別の場所から電源を取ったりすることになり、使い勝手が悪くなってしまいます。
また、通路をまたぐようにコードが伸びていると、見た目が気になるだけでなく、つまずく原因になることも。
除湿機やサーキュレーターを使う予定がある場合は、物干しの位置だけでなく、機器を置く場所とコンセントの位置もセットで考えておきましょう。

21. 物干しスペースは、専用室にこだわりすぎないようにした
避けられる失敗:「室内干しのためだけに広さを取りすぎて、建物コストが上がってしまう…。」
室内干しスペースは、雨の日や花粉・黄砂が気になる時期に便利な場所です。
ただし、物干し専用の部屋を広く作ろうとすると、その分だけ建物面積が大きくなり、建築費用が上がってしまうことがあります。
家づくりでは、限られた面積をどう使うかも大切です。たとえば、洗面脱衣室の一部や2階ホールの一角など、日常の動線を邪魔しにくい場所に物干しスペースを設ける方法もあります。
物干しスペースを計画するときは、「専用の部屋を作るか」だけでなく、ほかの空間と無理なく兼ねられないかも確認しておきましょう。
次回は、コンセントや設備の選び方、土地・防災にまつわる注意点をご紹介します。ぜひお楽しみに。

