COLUMN
家づくりコラム
注文住宅で後悔しないための注意点|設備・土地・防災編【第4回】
こんにちは、太陽ハウジングです。
このコラムは、「注文住宅で後悔しないための注意リスト80選」を全4回に分けてお届けするシリーズです。
これまでの第1回〜第3回では、サイズや窓まわり、間取りの使いやすさ、収納や家事動線にまつわる注意点をご紹介してきました。
▼ これまでの記事はこちら
注文住宅で後悔しないための注意リスト80選|サイズ・窓・日差し編【第1回】
注文住宅で後悔しないための注意リスト80選|間取り・LDK・使いやすさ編【第2回】
注文住宅で後悔しないための注意リスト80選|収納・家事動線編【第3回】
第4回となる今回は、コンセントや通信環境、設備の選び方、土地・お金・防災にまつわる注意点をまとめています。
どれも、住み始めてから「ここまで確認しておけばよかった」と感じやすいポイントです。家づくりの打ち合わせ前に、ぜひ最後までチェックしてみてください。
注文住宅で後悔しないために、建てる前に確認したい設備・土地・防災の注意点21選
■設備・配線・コンセントの失敗
1. ネットをよく使う場所には有線LANも検討した
避けられる失敗:「2階や個室で通信が不安定になり、オンライン会議やゲームがしづらい…。」
スマートフォンやタブレットだけでなく、パソコン、テレビ、ゲーム機など、家の中でインターネットを使う機会は増えています。
Wi-Fiがあれば十分と思われがちですが、間取りやルーターの位置によっては、2階や個室まで電波が届きにくくなることがあります。
また、家族が同時に動画を見たり、オンライン会議やゲームをしたりすると、通信の不安定さが気になることも。
特に、在宅ワークをする場所、子どもがオンライン学習をする場所、ゲームや動画視聴を楽しむ部屋などでは、通信の安定性が暮らしやすさに関わってきます。
家づくりの段階で、どの部屋でインターネットをよく使うかをイメージしながら、必要に応じて有線LANも検討しておきましょう。
2. ルーターやONUなどの通信機器の置き場所を考えた
避けられる失敗:「配線機器が目立つ、電波が届きにくい…。」
インターネットを使うためには、ルーターやONUなどの通信機器を設置する場所が必要です。
置き場所を決めていないと、配線や機器がリビングの目立つ場所に出てしまったり、収納の中に押し込んだことで電波が届きにくくなったりすることがあります。
通信機器は生活感が出やすいため、できるだけ隠したくなる場所でもあります。しかし、見た目だけを優先してしまうと、Wi-Fiが家全体に届きにくくなったり、機器まわりに熱がこもったり、点検や交換がしづらくなったりすることも。
また、通信機器まわりには電源や配線が集まるため、コンセントの数や配線ルート、メンテナンスのしやすさも確認しておきたいポイントです。
通信機器は、ただ隠すのではなく、電波の届きやすさ、配線のしやすさ、あとから確認しやすい位置まで含めて、設置場所を計画しておきましょう。

3. CD管を入れて将来の配線変更に備えた
避けられる失敗:「将来、通信環境を変えたくても配線を通しにくい…。」
インターネットやテレビ、通信機器まわりの環境は、暮らしているうちに変わることがあります。
今は必要ないと思っていても、将来的に有線LANを追加したい、通信機器の位置を変えたい、別の部屋まで配線を伸ばしたいと感じることもあるかもしれません。
そんなときに役立つのが、配線を通すための管であるCD管です。
あらかじめ必要な場所にCD管を入れておくことで、将来の配線変更に対応しやすくなります。
通信環境は後から変えたくなることもあるため、家づくりの段階で、将来の配線ルートまで考えておきましょう。
4. コンセントの数と位置を生活動作から考えた
避けられる失敗:「延長コードだらけになり、見た目も使い勝手も悪くなる…。」
コンセントは、家が完成してから「ここにも欲しかった」と感じやすいポイントのひとつです。
スマートフォンの充電、掃除機、季節家電、パソコン、加湿器、空気清浄機など、暮らしの中で電源を使う場面は意外と多くあります。
数だけを増やしても、使いたい場所から離れていると、結局延長コードに頼ることになり、見た目が気になったり、足元の邪魔になったりすることも。
コンセントを計画するときは、家具の配置や家電の使い方をイメージしながら、「どこで何を使うか」まで考えておきましょう。

5. エアコンの位置と将来の買い替えまで考えた
避けられる失敗:「カーテンや家具と干渉する、交換時に選べる機種が限られる…。」
エアコンは、室内機をどこに付けるかだけでなく、配管ルートや室外機の置き場所まで考えておきたい設備です。
室内機の位置によっては、カーテンレールや収納扉、家具と干渉してしまうことがあります。また、配管を外へ出す位置や室外機の置き場所を考えていないと、外観に配管が目立ったり、通路や庭の使い勝手に影響したりすることも。
さらに、エアコンは将来的に買い替えが必要になる設備です。新築時に取り付ける機種にぴったり合わせすぎてしまうと、数年後に交換しようとしたときに、サイズや配管位置が合わず、選べる機種が限られてしまうことがあります。
エアコンを計画するときは、室内機の位置、風の向き、配管ルート、室外機の置き場所に加えて、将来の買い替えや点検のしやすさまで確認しておきましょう。
6. 食洗機の容量とタイプを暮らし方に合わせて選んだ
避けられる失敗:「思ったより食器が入らず、結局手洗いが増える…。」
食洗機は、家事の負担を減らしてくれる便利な設備のひとつ。
ただし、容量やタイプが暮らし方に合っていないと、思ったより食器が入らなかったり、鍋やフライパンは結局手洗いになったりすることがあります。
浅型・深型・フロントオープンタイプなど、食洗機の種類はさまざま。家族の人数や食器の量、食後にまとめて洗いたいのか、調理器具まで入れたいのかによって、使いやすいタイプは変わります。
食洗機を選ぶときは、普段の食事の後にどのくらい洗い物が出るかをイメージしながら、容量とタイプを確認しておきましょう。
7. エコキュートのタンク容量を家族の使い方に合わせて選んだ
避けられる失敗:「お湯をたくさん使う日に、湯切れしてしまう…。」
エコキュートを選ぶときは、家族の人数だけでなく、お湯の使い方も考えて貯湯タンクの容量を選ぶことが大切です。
入浴時間が重なったり、シャワーを長く使ったり、朝晩にお湯を使うご家庭では、想像以上にお湯を使うことがあります。
タンク容量が暮らし方に合っていないと、冬場や来客時、家族全員が続けて入浴する日などに、湯切れが気になることも。
エコキュートを選ぶときは、家族構成だけでなく、入浴時間が重なりやすいか、朝晩にお湯を使うか、来客時にお湯の使用量が増えるかまで想定しておくと安心です。
8. 太陽光発電はパネルだけでなくシステム全体で選んだ
避けられる失敗:「パワコン・蓄電池・HEMSとの相性や保証で困る…。」
太陽光発電を検討するときは、つい太陽光パネルの発電量や価格に目が向きがちです。
しかし、太陽光発電はパネルだけで成り立つものではありません。発電した電気を家庭で使えるように変換するパワーコンディショナーや、電気をためる蓄電池、電気の使用状況を見える化するHEMSなど、複数の機器が組み合わさって動いています。
また、HEMSは太陽光発電や蓄電池だけでなく、対応機種によっては給湯器やエアコンなどと連携できる場合もあります。ただし、メーカーや機種によって対応できる範囲は異なるため、あとから思ったように連携できないケースも考えられます。
将来、蓄電池を追加したいときにパワーコンディショナーごと交換が必要になったり、保証の範囲が分かりにくかったりすることもあるため、太陽光発電を選ぶときは、パネル単体ではなく、パワコン・蓄電池・HEMSとの連携やメーカー保証まで含めて確認しておきましょう。

■土地・お金・外構・防災の失敗
9. 土地・建物・諸費用の総額で資金計画を立てた
避けられる失敗:「土地にお金をかけすぎて、建物や設備を妥協する…。」
家づくりでは、土地代と建物代だけでなく、外構費用、地盤改良費、登記費用、火災保険、住宅ローンに関わる費用など、さまざまな諸費用がかかります。
土地を購入する場合は、仲介手数料が必要になるケースもあり、想像以上に初期費用が大きくなることがあります。
土地探しをしていると、立地や広さ、日当たりなどの条件を優先したくなりますが、土地に予算をかけすぎると、建物や設備、外構に使える費用が少なくなってしまうことも。
土地を選ぶときは、土地価格だけで判断せず、建物・諸費用・外構費用まで含めた総額で資金計画を立てておきましょう。
10. 外構・カーテン・家具・照明費用を予算に入れた
避けられる失敗:「建物以外の費用が後から膨らむ…。」
家づくりでは、建物本体の金額に目が向きがちですが、実際に暮らし始めるためには、建物以外にもさまざまな費用がかかります。
たとえば、駐車場やアプローチ、フェンスなどの外構費用、カーテンやロールスクリーン、照明器具、家具、家電などは、後から必要になることが多い項目です。
これらの費用を見込んでいないと、家づくりの終盤になって「思った以上にお金がかかる」と感じたり、外構や家具選びを妥協しなければならなくなったりすることも。
建物の予算だけで考えるのではなく、暮らし始めるまでに必要な費用まで含めて、余裕を持った資金計画を立てておきましょう。
11. 固定資産税や建物のメンテナンス費用など、住んだ後の費用も考えた
避けられる失敗:「住宅ローン以外の支出で家計が苦しくなる…。」
家づくりでは、土地代や建物代、住宅ローンの返済額に目が向きがちですが、住み始めてからも必要になる費用があります。
たとえば、固定資産税や火災保険、建物のメンテナンス費用、設備の修理・交換費用などは、暮らし始めてから継続的にかかるお金です。
住宅ローンの返済だけで予算を考えてしまうと、こうした費用が発生したときに家計の負担が大きく感じられることがあります。
無理なく暮らし続けるためにも、建てるときの費用だけでなく、住んだ後にかかる費用まで見据えて資金計画を立てておきましょう。
12. 土地の希望条件に優先順位をつけた
避けられる失敗:「100点満点の土地を探し続けて、決められない…。」
土地探しでは、駅からの距離、学区、日当たり、広さ、価格、周辺環境など、気になる条件がたくさんあります。
もちろん理想に近い土地を探すことは大切ですが、すべての条件を満たす土地を待ち続けていると、なかなか決められなくなってしまうことがあります。
また、良い土地は他の方も検討しているため、迷っている間に売れてしまうケースも少なくありません。
土地を探すときは、「絶対に譲れない条件」と「できれば叶えたい条件」を分けて、家族で優先順位を決めておきましょう。

13. 気になる土地を判断する基準を事前に決めた
避けられる失敗:「迷っている間に、良い土地が売れてしまう…。」
土地探しでは、気になる土地が見つかったときに、短い時間で判断しなければならない場面があります。
「もう少し考えたい」「他にも良い土地があるかもしれない」と迷っている間に、他の方で話が進んでしまうことも少なくありません。
もちろん焦って決める必要はありませんが、判断基準がないまま土地を見ると、毎回迷ってしまい、せっかくのチャンスを逃してしまうことがあります。
土地を探し始める前に、価格、エリア、広さ、日当たり、学校区、通勤距離など、何を満たしていれば前向きに検討できるのかを家族で話し合っておきましょう。
14. 土地の日当たり・交通量・高低差を現地で確認した
避けられる失敗:「住み始めてから、思っていた暮らしと違うと感じる…。」
土地情報には、面積や価格、駅までの距離などの条件が書かれていますが、実際の暮らしやすさは現地を見てみないと分からないこともあります。
たとえば、日当たりの良さ、前面道路の交通量、車の出し入れのしやすさ、隣地との高低差、周辺の音や人通りなどは、資料だけでは判断しにくいポイントです。
また、時間帯によって日差しの入り方や交通量、周辺の雰囲気が変わることもあります。
気になる土地が見つかったら、できれば曜日や時間帯を変えて現地を確認し、実際に暮らしたときのイメージと合っているかを見ておきましょう。

15. ハザードマップとあわせて、現地の特徴も確認した
避けられる失敗:「地図だけでは分からない水害リスクを見落とす…。」
土地を検討するときは、ハザードマップで浸水想定や土砂災害のリスクを確認しておくことが大切です。
ただし、ハザードマップは一定の条件をもとに作成された想定の情報です。地図だけでは、敷地と道路の高低差や、周辺より土地が低いかどうか、側溝や排水路の状況、近くの水路や用水路の有無までは分かりにくいことがあります。
また、過去に浸水被害があったエリアか、避難所までの道が冠水しやすくないかも確認しておきたいポイントです。
土地を選ぶときは、ハザードマップの色だけで判断せず、現地の特徴や周辺環境もあわせて確認しましょう。不安な場合は、住宅会社や不動産会社に一緒に確認してもらうと安心です。
16. 水害リスクのある土地は建物計画と総予算まで含めて判断した
避けられる失敗:「土地は安く買えても、造成や対策費で予算が崩れる…。」
ハザードマップで浸水リスクがある土地や、周辺より低い土地だからといって、必ずしも候補から外す必要があるわけではありません。
ただし、その土地で安心して暮らすためには、建物の高さや基礎の計画、排水計画、外構計画などを含めて考えることが大切です。
土地価格が安く見えても、造成工事や盛土、外構、排水対策などに費用がかかる場合、結果的に総予算が大きくなることがあります。
水害リスクが気になる土地を検討するときは、土地価格だけで判断せず、建物計画や必要な対策費まで含めて、無理のない資金計画になるか確認しておきましょう。

17. 耐震等級だけでなく、構造の確認方法や地盤も確認した
避けられる失敗:「耐震等級の数字だけを見て、構造や地盤の確認が不十分になる…。」
住まいの地震対策を考えるとき、耐震等級は分かりやすい判断材料のひとつです。
ただし、同じ耐震等級でも、どのような方法で構造の安全性を確認しているかは、住宅会社によって考え方が異なる場合があります。
木造住宅の構造確認には、必要な壁の量を確認する壁量計算のほか、柱や梁、基礎などにかかる力まで検討する許容応力度計算などがあります。耐震等級という数字だけでなく、どのような計算や確認を行っているかまで知っておくと、より安心につながります。
また、どれだけ建物の耐震性を高めても、その土地の地盤の状態によっては、地震時の液状化や不同沈下などのリスクが気になることがあります。図面上で計画した性能をきちんと発揮するためには、工事中の確認や検査体制も大切です。
地震に強い家を考えるときは、耐震等級の数字だけで判断せず、構造の確認方法、地盤調査や液状化リスク、必要な地盤対策、工事中の検査体制まで含めて確認しておきましょう。
18. 外観デザインだけでなく通気も確認した
避けられる失敗:「壁や屋根の中に熱や湿気がこもり、劣化リスクが高まる…。」
外観デザインを考えるときは、見た目のかっこよさや素材選びに目が向きがちです。
しかし、住まいを長持ちさせるためには、壁や屋根まわりの通気も大切なポイントです。外壁や屋根の内側に空気の通り道が確保されていないと、熱や湿気がこもりやすくなり、結露や劣化につながる可能性があります。
特に、軒の出が少ないデザインや、凹凸の多い外観、屋根形状にこだわる場合は、デザインだけでなく、雨や湿気、熱をどう逃がすかも確認しておきたいところです。
外観を決めるときは、見た目だけで判断せず、外壁や屋根の通気、メンテナンスのしやすさまで含めて確認しておきましょう。
19. 軒の出や雨仕舞を確認した
避けられる失敗:「見た目は良くても、雨漏りや外壁劣化が心配になる…。」
外観をすっきり見せるために、軒の出を少なくしたデザインを希望する方もいます。
軒の出が少ない家は、シャープでスタイリッシュな印象になりますが、その分、外壁に雨が当たりやすくなることがあります。また、窓まわりや屋根まわりの納まりによっては、雨水が入り込みにくい工夫がより重要になります。
こうした雨水の入り方や流れ方を考えて、建物を雨から守る工夫を「雨仕舞」といいます。
外観デザインを考えるときは、見た目の好みだけでなく、軒の出や雨仕舞、外壁への雨の当たり方まで確認しておきましょう。
20. ペットの防災用品や避難時の準備を考えた
避けられる失敗:「災害時にペットと一緒に避難する準備ができていない…。」
犬や猫などのペットと暮らしているご家庭では、人の防災用品だけでなく、ペット用の備えも考えておくことが大切です。
フードや水、トイレ用品、リード、キャリーケース、薬などをどこに保管するか決めていないと、災害時に慌てて探すことになってしまいます。
また、キャリーケースや避難用バッグが奥にしまい込まれていると、すぐに持ち出せないことも。
ペットと一緒に避難することを考えて、防災用品は分かりやすく取り出しやすい場所に保管し、玄関までの動きやすさも確認しておきましょう。

21. 近隣挨拶のタイミングと範囲を確認した
避けられる失敗:「工事中の音や車両で、近隣の方に不安を与えてしまう…。」
家づくりでは、工事中に音や振動、工事車両の出入りなどで、近隣の方にご迷惑をおかけすることがあります。
事前の挨拶がないまま工事が始まると、近隣の方が不安に感じたり、ちょっとしたことが気になりやすくなったりすることも。
これから長く暮らしていく場所だからこそ、工事前の挨拶は大切です。いつ、どの範囲まで挨拶をするのか、住宅会社と確認しておくと安心につながります。
近隣挨拶は、工事中のトラブルを防ぐためだけでなく、これから暮らす地域で最初にどんな印象を持ってもらえるかにも関わる大切な準備。入居後の関係づくりを見据えて、早めに確認しておきましょう。
次回はシリーズのまとめとして、全80項目をチェックリスト形式でご紹介します。ぜひお楽しみに。

