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Q&A

【家づくりQ&A】親が亡くなって、相続のことも全く分からず、不安です。まず何をすればいいですか?

お客さま

親が亡くなって、40代の私と姉の2人で実家に住んでいます。土地や家、父の車や預金もそのままで、何をどうしたらいいのか分かりません。相続のことも全く分からず、不安です。まず何をすればいいですか?

梅田

まずは「死亡届の提出」など公的な手続きを行ってください。そして遺言状の有無を確認しましょう。次に相続人が誰か特定し、相続財産がどれだけあるか把握してください。そのうえで、誰が何を相続するかの話し合い(遺産分割協議)へ進んでいく流れになります。

長屋

専門的な知識が必要になる場面も多いので、弁護士や税理士、司法書士などの専門家に相談することをおすすめします。初期段階での判断ミスが後々のトラブルにつながることもありますので、早めの行動が大切です。

近藤

大切な方を亡くされて、心の整理もつかない中、慣れない手続きに追われているのは本当におつらいと思います。ただ、相続関連の手続きは期限があるものも多いので、無理のない範囲で少しずつでも進めていただければと思います。

2週間以内の公的手続きは終わっておられるかと思いますので、ご質問はその後かと存じます。

まずは、相続人・親御さんの財産と債務・遺言書の把握。お姉さまと一緒に、専門家へご相談。遺産分割・相続登記・相続税の清算や各名義変更などが必要です。

山野

まずは専門の方に相談してみることをおすすめします。
分かりやすく順序立てて説明してくれますし、何より「ひとりじゃない」と感じられると思いますよ。

細川

名義変更や相続について親族での協議が必要になるかと思います。

また、相続税の申告期限は原則10ヶ月以内となるので早急に動く必要があるかと。

何からしたらよいかわからないのであれば、市町村の無料相談や法テラスに話をしてみるのがスムーズに手続きができるかもしれません。不動産、車は名義変更が必要ですし、預金に関しては金額がいくらあって相続税が絡んでくるのかなど、様々な手続きが必要になりますので!

藤田

やはり月並みですが専門家に相談されるのが最も利口かと・・・。

ただ、こうした事態に備えて事前に準備しておくことだと私は思っています。ついつい先延ばしにしがちですが、これは事前に相談をしておくだけで随分スムーズに処理が出来たりします。

最も陥りがちなのは、資産凍結による金銭的な問題だったりします。これは保険に特約をつけておくことで資産凍結によるトラブルを未然に防ぐことができるようです。

専門家ではありませんが手続きの方法ではなく、起こりうるトラブルを未然に防ぐというのはとても大切なことかと思います。そこら辺も近日中に相談会イベントを企画しますのでお気軽にご参加くださいね。

お客さま

皆さま、的確なアドバイスありがとうございます。また近藤さんのお気遣いも大変うれしく思います。

確かに相続に関しては「いつかは…」と思いながらも、ついつい後回しにしてしまっていたのが現実で、いざという時に慌てないためにも、気軽に参加できる相談会の企画は頼もしい限りですね。

BOSS(総括)

お後はよろしそうですが、ミスターXがこの質問に対して熱く答えてくれたのでお披露目しておくことにします。長文ではありますがご紹介しますね(笑)

ミスターX

とても不安なお気持ち、お察しします。

相続はある日突然やってきますし、「何から手をつければいいのか分からない」というのは多くの方が感じるところです。
司法書士として、よくご相談いただく内容をもとに、やるべきことの順序を簡単にまとめてみますね。

ミスターX

①死亡届の提出と必要な手続き
⇒死亡届の提出は済んでいる場合も多いですが、死亡届提出後に年金、健康保険、運転免許の返納など、公的手続きが必要になります。

②遺言書の確認
⇒金庫や通帳、重要書類の保管場所に自書証書の遺言書がないか確認してください。公正証書遺言であれば公証役場で確認も可能です。

③相続人の確定
⇒法定相続人が誰かを戸籍謄本をもとに確認します。今回のケースでは、おそらくご本人とお姉さまの2人と思われます。

④相続財産と債務の把握
⇒ご実家の土地・建物・預金・車など、財産を一度一覧にしてみましょう。借金などマイナスの財産がないかも確認が必要です。

土地建物(不動産):名寄帳
預金:通帳
車:車検証

※借金があるかどうかも確認しておきましょう。

⑤ 相続の方法を選ぶ
⇒財産がプラスかマイナスかによって、次の3つの方法から選びます。

1.単純承認(すべての財産を相続)
2.相続放棄(一切相続しない)※家庭裁判所への申述が必要3.限定承認(プラスの範囲でマイナスも相続)

※相続放棄・限定承認は、原則「3ヶ月以内」に手続きが必要です。

⑥遺産分割協議と手続き
⇒どのように分けるかを話し合い、「遺産分割協議書」を作成します。

※実家の名義変更(不動産登記の変更)や預金の引き出しにはこの書類が必要です。

状況を一つずつ整理していけば、きっと大丈夫です。
ご不安な点があれば、もう少し具体的にご相談いただければ、状況に合わせたアドバイスもできますので、遠慮なくお声がけくださいね。