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2024.03.21

家づくりコラム

【快眠できる】睡眠の質を向上させる寝室の条件やレイアウトとは?寝室のレイアウト編

こんにちは、太陽ハウジングです。

 

質の良い睡眠を取る、すなわち快眠できるかどうかは、寝室の条件やレイアウトが関係していることを知っていますか?

寝室の条件やレイアウトによって、何となく落ち着かない空間になってしまったり、寝つきが悪くなったりすることがあります。

前回の続きとして、「睡眠の質を向上させる寝室のレイアウト」を説明します。

 

▼3/14公開のコラムはこちら(https://www.taiyo-co.com/blog/56551.html

【快眠できる】睡眠の質を向上させる寝室の条件やレイアウトとは?寝室の条件編

 

これから新しく家を建てる方もすでに建てた方も、今回ご紹介する「快眠できる寝室の条件とレイアウト」を参考にしてみてください。

 

■寝室のレイアウトの重要性

質の良い睡眠をとることができるかどうかは、寝室のレイアウトが関係しています。

レイアウトによって、何となく落ち着かない空間になってしまったり、寝つきが悪くなったりすることがあります。

 

前回のコラムでも説明しましたが、寝室は人生の1/3を過ごす場所であり、寝室の雰囲気(室内の色や素材、照明の色や明るさ、香りなど)が人の心や体に大きな影響を与えます。そのため、寝るだけの部屋と軽視するのではなく、リラックスできる空間にしましょう。

 

 

■寝室のレイアウトを考えるポイントとは?

寝室のレイアウトを考える上で大切な、主なポイントを3つ紹介します。

 

・寝室の広さ

寝室として十分な広さを確保することは基本的なポイントです。

ベッドやサイドテーブルなど、寝室に必要な家具を配置した上で、ベッド周りに人が通れるスペースを確保したり、扉を開閉するときに家具と干渉しない広さが欲しいものです。

具体的には夫婦の寝室として7帖以上の広さがあることが理想です。

 

気を付けたいポイントとして、あまり多くの物を置かないこと。

広い寝室でも、設置するものが多いとスペースが狭まることで圧迫感が生じます。また、置いた物が動線の邪魔をして、過ごしにくい空間になってしまう可能性もあります。

 

「寝室を自分好みのインテリアで飾りたい」「収納家具をたくさん置きたい」という人も多いかもしれませんが、寝室は寝るために必要な物以外は置かず、できる限りシンプルなレイアウトにとどめるのが理想的です。

 

・ベッドの大きさ

ベッドは寝室で最もサイズ感のある家具です。ベッドは布団のように出し入れできないため、ずっと出したままの状態になります。そのため、ベッドの大きさありきで寝室のレイアウトを考えないと、部屋のサイズとベッドのサイズが合わないことになりかねません。

 

例えば、7帖の寝室でシングルベッドを2つ並べて使おうとした場合、ベッドを置いただけで部屋がいっぱいになってしまい、窮屈な空間になってしまいます。

 

これからお家づくりを計画する場合は、使いたいと思っているベッドなどの家具のサイズを把握し、具体的にシミュレーションしておく必要があります。

 

一般的なベッドサイズとして・・・

シングルベッドの大きさは、幅100cm×奥行き200cm×高さ30cm

ダブルベッドの大きさは、幅140cm×奥行き200cm×高さ30cm

クィーンベッドの大きさは、幅160cm×奥行き200cm×高さ30cm

サイドボードテーブルの大きさは、幅45cm×奥行き45cm×高さ55cm

 

■ベッドの配置4つのチェックポイント

また、ベッドの配置も大切です。

ベッドの配置が悪いと、何だか落ち着かないだけでなく、体調を崩しやすくなるなどの問題が出てきます。

 

では、どんなところに注意すればいいのか、ポイントを4つご紹介していきます。

今、使っているベッドの配置がこの4つののポイントに当てはまらない場合は、改善することをオススメします。

 

 

①左右対称レイアウト

部屋の中央にベッドを置き、両脇にサイドテーブルと間接照明を配置することです。

これは左右対称レイアウトの基本テクニックで、調和の取れた上品な雰囲気を作ることができます。

 

②枕元は壁に接するレイアウト

枕元は壁に接している方が精神的に落ち着き、体調面にも配慮されたレイアウトです。

窓際レイアウトはNGです。その理由は窓の近くは外気の影響を受けて空気が冷たくなるからです。

布団を掛けていない頭から首元が冷えて熟睡できず、風邪を引きやすくなることもあります。

また、頭の周りが開放的だと、落ち着いて寝られない人も多いみたいです。

 

③ベッドまわりのスペース確保

ベッドの周囲は、適度なスペースを確保しておく必要があります。掛け布団はベッド自体のサイズより大きく作られているので、周囲にスペースがないと掛け布団にシワができてしまい、体に馴染んでくれません。そのため掛け布団と体の間に隙間ができ、冷たい空気が布団に入り込んで体が冷えてしまいます。

 

また、動線を確保する意味でもスペースを確保しておく必要があります。ベッドの左右には人が通れるように60cm程度空けておくと良いでしょう。

普段ベッドを利用する際も使いやすく、災害時には素早く避難ができるレイアウトにすることを心掛けてください。

 

ドアから見られない位置にレイアウト

ベッドから部屋の扉が見えていると、誰かが入ってくる気がしたり、見られているような気になったり、落ち着いて寝ることができなくなる場合があります。自分では気にしていないつもりでも、ストレスを感じていることもあるので、扉を開けるとすぐにベッドがあるレイアウトや、扉のすぐ横にベッドを置くことは避けましょう。

寝ることに集中できる寝室を作ることが肝心です。

 

 

・窓やクローゼット

窓やクローゼットの位置は、「こんなはずじゃなかった…」と後悔ポイントにつながりやすい部分です。

特にクローゼット扉の可動域が重要です。

 

クローゼットの位置とベッドの位置関係で注意する点は、両方がストレス無く使えることです。クローゼットの扉が開き戸や折れ戸の場合は、扉が可動するためのスペースを確保する必要があるので、クローゼットにベッドを寄せてレイアウトすることは避けましょう。

 

窓のすぐ近くは部屋の中でも温度差が生じやすいので、ベッドは窓際を避けてレイアウトすることをオススメします。夏は外の暑さが、冬は外の寒さが窓を通して部屋に伝わりやすい箇所です。

暑さや寒さを感じやすい場所にベッドを置くと睡眠が浅くなる可能性があり、上質な眠りを得にくくなります。

 

もし、窓際にしかベッドを配置できない場合は、遮熱・保温カーテンで寒さや暑さ和らげるなど対策が必要です。

遮熱・保温効果の高いカーテンとして、袋縫い部分の空気層で室温を一定に保つ効果がある「遮光裏地付き遮熱カーテン」とカーテン生地の裏側に特殊加工を施した「完全遮光遮熱カーテン」の2種類があります。

 

夏の熱気や冬の冷気をシャットアウトし、室温を一定に保つ効果に優れているだけでなく、音も通しにくくなる防音効果にも期待できます。

 

■その他のポイント

・照明

室内の明るさは睡眠と深く関係しているので、照明も、質の高い睡眠を求める上で欠かせない重要なポイントです。人間の体は光が照る明るいところでは覚醒し、暗いところではリラックス状態になり眠りやすくなります。これを利用し、寝室の照明で就寝に適した空間を演出しましょう。

 

寝室に適した照明は、間接照明を使ったオレンジ色の温かみを感じる優しい明るさの照明です。 これは、人の体が夕焼け色を見るとリラックスモードのスイッチが入るためです。

 

また、寝室には明るすぎる照明や、オフィスなどで使われている青みが強い光は向いていません。他にも、ダウンライトのような光源が直接目に入る照明も睡眠を妨げる原因となってします。

 

照明計画を考える際は、レイアウトを考えるときと同じ様に、眠りを中心に検討しましょう。

 

・壁紙(クロス)

壁紙も寝室の雰囲気を左右する重要なポイント。具体的には、落ち着いたカラー・デザインを選ぶのがオススメです。

例えば、ベージュやグレー、ブラウンなどのナチュラルカラーです。他にも、くすみカラーやパステルカラーなど優しさ・やわらかさが感じられる色も良いでしょう。

 

反対に、キラキラした派手なデザイン、インパクトが強いデザイン、カラフルなデザインなどは視界が刺激されるため、落ち着いて寝られないかもしれません。

 

 

■寝室に置かないほうが良いもの

・テレビ

テレビは見ようと思わなくても、あると何となくスイッチを入れてしまい、ダラダラと見続けてしまうこともありますよね。睡眠時間が減るだけでなく、寝る直前まで頭が働きリラックスできない状態が続くので、質のいい睡眠を取りにくい環境になってしまいます。

 

テレビを見て楽しみながらリラックスしているつもりでも、実際はテレビから流れてくる情報で脳が働き続けていて、ブルーライトの光は寝るモードのスイッチに切り替えにくい環境を作ります。そのため、ベッドとテレビは同じ空間に置かないことが理想です

 

・鏡

寝室に鏡があることで、鏡に映る自分の姿が気になったり、夜中にトイレで起きたときに鏡に映る自分の姿に一瞬ドキッとした経験がある方もいるのではないでしょうか?このように鏡は、心理的な部分に作用することで睡眠を妨げる原因になります。

 

・収納棚

ガラス扉のある棚やオープンラックのように、何が収納されているのか見える収納棚の場合は、見ようとしていなくても収納棚が目に入ることで様々な情報が入ってきます。そうなると脳が働き続けてしまい、リラックスしにくく、良質な睡眠が取りにくい状態になってしまいます。

 

また、寝ている間は無防備な状態です。背の高い収納棚は災害時に転倒し、ベッドの上に倒れてくる恐れもあるため危険です。寝室に置くことは避けましょう。

 

 

インテリアやレイアウトの良し悪しで室内の雰囲気は全く違った印象になります。

寝室はリビングのようにくつろいだり、テレビなどの娯楽を楽しんだりするような多目的な空間ではなく、寝るための空間と捉えて環境を整えていくことが大切です。

 

今回ご紹介したことを参考にして、睡眠に快適な環境を優先したレイアウトに役立ててください。