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2024.03.14

家づくりコラム

【快眠できる】睡眠の質を向上させる寝室の条件やレイアウトとは?

こんにちは、太陽ハウジングです。

 

「質の良い睡眠を取る」すなわち快眠できるかどうかは、寝室の条件やレイアウトが関係していることを知っていますか?

 

寝室の条件やレイアウトによって、何となく落ち着かない空間だったり、寝つきが悪くなることがあります。

 

まずは、簡単にできる「睡眠の質を向上させる寝室の条件」を説明して、次週に「睡眠の質を向上させる寝室のレイアウト」を説明します。

 

これから新しく家を建てる方も、すでに建てた方にも活用して頂ける内容になっていますので、今回ご紹介する「快眠できる寝室の条件とレイアウト」を参考にしてみてください。

 

■寝室は人生の1/3を過ごす場所

LDKにいるときに意識して何かをしているわけではないことが多いと思います。これは寝室でも同じで、寝室は「人生の1/3を過ごす場所」と言われています。あまり実感がないかもしれませんが「寝るだけだから…」と軽視してはいけない、重要なスポットなのです。

 

例えば、高級なホテルや旅館のような上質な空間で眠りについたとき、翌朝スッキリと目覚めたという経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。他にも、引っ越しや模様替えをしたら眠りの質が変わったと感じた経験はありませんか?

 

これは寝室の雰囲気が睡眠の質に大きく影響しているからです。寝室の雰囲気が睡眠に適していれば睡眠の質が高まり、逆に睡眠を妨げるような雰囲気であれば睡眠の質が悪くなります。(しっかり眠ったはずなのに、疲れが取れていない…)なんてこともあります。

 

■睡眠の質を高める6つの要素とは?

眠りの質を高めるための要素は6つあります。ここではそれぞれの要素についてご紹介します。

 

1.光

人間の体は明るいところでは覚醒して、暗いところではリラックス状態になり眠りやすくなります。この仕組みを利用して、寝室内の照明を調整することで就寝に合った空間を演出してください。

 

例えば、蛍光灯やダウンライトの強い光を天井から浴びると脳が覚醒してしまいます。寝室では間接照明などの柔らかな光を使うことで、体が睡眠小準備をしやすくなるでしょう。また、照明の色は青みの強い昼白色ではなく、オレンジの電球色など落ち着いた色合いが寝室に適しています。

 

実は、真っ暗な状態だと人は緊張してしまう性質があります。そのため、眠る前はほのかな暗さにしておくことが大切です。暗さの目安は、周辺に置いてある時計などが、ぼんやり見える程度にしておきましょう。

 

また、遮光カーテンで光を調整することも大切です。光の透過は1級から3級までありますが、完全に光を遮る1級は暗すぎて朝起きにくいこともあります。部屋の明るさや朝の目覚めやすさに合わせて、2級もしくは3級を選んだ方が適度に朝日が差し込むので目覚めがよくなります。

 

2.音

人は睡眠中の無意識の状態でも、音に対して敏感に反応する本能があります。寝ているときに音を感知すると目覚めを促進するため、起きていなくても無意識のうちに中途覚醒や浅い眠りが増加します。

 

逆に静かすぎる空間では人は緊張を感じてしまうので、無音も好ましくありません。理想として図書館レベルの40dB以下が寝室に良いとされています。

 

断熱性の高い建物は遮音性も高くなります。寝室の場所が道路に面しているのであれば、遮音性能高い窓を選ぶことも大切です。合わせて防音カーテンなど活用して外部からの音を遮断しましょう。

 

3.温度

部屋の温度を一晩中一定に保つこと。寝床内温度(布団の中の温度)を快適に保つことが睡眠の質に欠かせません。寝床内温度が高すぎても低すぎても、睡眠の質が低下します。

 

エアコンを使用する場合は、寝る前にエアコンを消したり、タイマーで1時間後に消えるように設定する方法では、一定の温度を保つことができません。

 

理想の寝室環境を整えて睡眠の質を高めるためには、夏は28℃以下、冬は18℃以上の室温をキープ出来るように、エアコンは付けっぱなしにするのがオススメです。

 

4.湿度

温度だけでなく快眠には湿度コントロールも大切です。

多湿は蒸れやベタつきなどの不快感、乾燥は肌のカサカサや、のどのイガイガの原因になり睡眠の質を低下させます。

 

夏場は湿度80%を超えたり、冬場は暖房の影響で空気が乾燥しやすくなります。

快眠のための寝室の湿度は、50%~60%が最適とされています。

夏は除湿器、冬は加湿器で湿度をコントロールして快適な空間を作りましょう。

 

5.色

眠りを誘う空間づくりには、色も大切です。黄色やオレンジ、赤は脳を興奮させる作用があるので、寝室のメインカラーで使用するのは避けたほうが良いです。

 

人間は重心が下にあるので床は濃い色のほうが落ち着くと言われています。床、壁、天井がグラデーションで薄くなっていくようにすると、空間に広がりを感じ圧迫感も少なくなります。さらに間接照明の効果も高まるので、リラックス効果がアップします。

 

壁や天井、カーテンなど広い面積を占める部分にはベージュやパステルカラーの淡い色を使い、クッションなどの小物にアクセントカラーを取り入れるのがオススメです。

 

6.香り

アロマの香りを寝室に漂わせておくことで、リラックス効果が期待できます。人の嗅覚は脳と密接に結びついているため、睡眠の質に良い影響を与えてくれます。

 

例えば、ラベンダーやゼラニウムなどが睡眠に有効で、シダーウッドやサンダルウッド、ベルガモットも効果的です。

 

香りは好みで個人差があるので、睡眠に適したアロマの中からご自身の好きな香りを探して、寝室に取り入れてみてください。

 

自分で香りを調合することで、その時間も癒しにつながるみたいですよ。

 

今回は、睡眠の質を高める6つの要素を説明してきました。

 

お家づくりの中で寝室は後回しになりがちですが、質の良い睡眠は翌日のパフォーマンスを上げ、前向きな気持ちにしてくれます。

 

今回ご紹介した「睡眠の質を高める6要素」を参考に、眠るための環境に配慮して毎日を穏やかに過ごしてください。

 

また、上質な睡眠を得るためには、快適な寝室づくりも大切です。

 

寝室の適切な広さは?

部屋に合った正しいベッドのサイズとは?

窓やクローゼットとの位置関係とは?

 

上質な睡眠がとれる寝室でも、レイアウトなど使い勝手が悪ければストレスがたまる場所になってしまいます。

 

ということで、次回のコラムでは「睡眠の質を向上させる寝室のレイアウト」について説明しますね。