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2023.08.24

家づくりコラム

失敗しないためのリビングづくりのポイント

こんにちは、太陽ハウジングです。

 

意匠に関する内容やノウハウなどネット上に出回りすぎているので頭打ち感はあるかもしれませんが、今回も前回の「失敗しないための玄関づくりのポイント」の続編として「失敗しないためのリビングづくりのポイント」をお届けします。

 

失敗しない家づくりのコラムシリーズ

「失敗しないための「玄関づくりのポイント①」を解説! 」

「 失敗しないための「玄関づくりのポイント②」を解説!」

「 失敗しないためのトイレづくりのポイント 」

 

 

インスタに掲載されているオシャレなリビングのある家に住みたい方や、家のクオリティを上げたい方には参考にしていただけると思います。ぜひ最後まで読み進めてみてください。

 

「【保存版】家をおしゃれに見せるコツを詳しく解説します!  」でご紹介した内容を含みます。

 

1.床材について

■何の床材を使うか                                      

床材は大きく分けて4種類あります。シート系床材、突き板、挽き板、無垢床です。まず、それぞれの床材の特徴や、メリット・デメリットを説明します。

 

①シート系床材

合板の木目柄などを印刷した、樹脂・紙・オレフィンなどの「シート」を、張り合わせた床材。

 

メリット:価格が安い。反りや収縮のリスクが少なく、耐衝撃性、耐摩耗性、抗アレルゲンなどの機能を向上させている製品も数多くある。色はホワイトカラーからダークカラーまで、デザインは大理石調やタイル調など、様々なパターンが揃っている。

 

デメリット:傷が付きにくいものの、もしも傷ができてしまうと補修ができない。触り心地が悪くペタペタする。硬質のため踏み心地が良くない。

 

②突き板

0.2mm程度に薄くスライスした天然木を張り合わせて作られ「天然木化粧合板」とも呼ばれます。

 

メリット:本物の木を貼り合わせているので、本物の木の質感を楽しめる。木目を活かす塗装を施した商品も多く、明るい白や淡色などカラーバリエーションが豊富。本物の木を使用している床材の中では1番お値打ち。

 

デメリット:キズやへこみが出来てしまうと、すぐに下地の合板が見えてしまう。

 

③挽き板

2〜3mm程度の厚さにした天然木を表面に張って仕上げた床材。

 

メリット:突き板同様、本物の木の質感を楽しめる。

 

デメリット:突き板よりはキズやへこみに対して強いものの、深い傷やへこみが出来てしまうと下地の合板が見えてしまう。

 

④無垢床

丸太から切り出し自然なままの状態で利用する床材。

 

メリット:突き板や挽き板では味わうことのできない質感や肌触りを楽しめる。調湿作用がある。自然木の香りがする。柔らかく足への負担が少ない。経年劣化しても味わい深いデザインになっていく。キズやへこみができても簡単に直せる。

 

デメリット:価格が高い。樹種によりキズが付きやすい。調湿性に優れているために、収縮・膨張によって反りや隙間ができることがある。無垢床について勉強し理解する必要がある。無垢材には杉・桧・松・ナラ・サクラ・チーク・栗・クルミ・楓・アカシア・チークなどの樹種により杢目や色味、硬さに至るまで大きく異なり、同じ樹種であっても産地や生産ロット、グレーディングよって異なります。形状もユニタイプ、ワンピース、乱尺、ヘリンボーンなど種類があり、選ぶ樹種により長所短所が変わってきます。

 

無垢材について真剣に勉強しないと善し悪しが見えません。無垢床を勉強して理解することが最大のデメリットといえるかもしれません。

 

 

床材の種類とそれぞれのメリット・デメリットを理解した上で選びましょう。もし担当者から「金額が安く強度が高くメンテナンスフリーです」と進められるがまま、何となくでシート系床材を決めてしまっているなら、考え直していただくことをオススメします。

 

 

■床材とキッチン面材を一緒に考える

キッチンの種類や面材の色・質感を決めるときは、早めにショールームに行きましょう。そのときに床材のサンプルを持っていくことをオススメします。

 

床材サンプルと合わせることで、色味に合う色や質感なのか分かります。合わせずに決めると、キッチンの面材と床材の相性が合わず、空間全体がごちゃごちゃした雰囲気になってしまうケースもあります。

 

また、キッチンの面材というのは、グレードによって金額が高いものもありますので、予算等がシビアな場合は、先に見て決めておいた方が良いと思います。

 

 

■床材と家具を一緒に考える

家づくりの最後の最後で、入れたい家具と床材の色味が合わないケースは、失敗あるあるかもしれません。

 

ウォールナット、ナラ、オークなどの樹種は家具でも比較的多く使われているので、床と家具の色味や質感を合わせやすいですが、チークなどの希少な木材やシート系床材の柄などは家具でも使われておらず、床材とバラバラな色を使うことになります。そのため、室内の色合わせの難易度が跳ね上がります。

 

「床材に合う家具がなかなか見つからない」「入れたかった家具があったけど床材との色味を考えると諦めないといけない」など、家具にこだわりたい方は家具から逆算して室内の色味を考えるようにしましょう。

 

「良く分からない、イメージができない」という方はウィールナットの床材がオススメです。家具選びで悩むことはないと思います。

 

 

2.壁面について

■壁面をキレイに見せる            

家の中の壁面と聞くと、白いビニールクロスをイメージしますよね。そこからおしゃれにするために、エコカラットを貼ったり、デザインウォールを貼ったりする方も多いのではないでしょうか。

 

エコカラットやデザインウォールなどは単体ではおしゃれでも、上手くコントロールができないとごちゃごちゃした内装になってしまうことも。家の中の壁面は面積が大きい分、部屋に与えるインパクトも大きくなります。

 

壁に装飾する前に、壁本来の美しさを最大限引き出してあげることが大切です。家づくりの打ち合わせの中では、壁面は後半で決める内容かもしれませんが、案外優先順位は高めです。壁というのは家の中で最も大きいインテリアです。

 

壁面をキレイに見せる方法として…

・余計な窓を設けない

・テレビは壁掛け&埋め込み

・内装材に紙クロス(オガファーザーなど)

・塗り壁(四国化成/テンダートップけいそう)

・塗装下地壁紙(サンゲツ/ラウファーザー) 是非参考にしてください。

 

 

■巾木を小さくする

巾木(はばき)は、壁と床にできる隙間を隠す部材です。巾木は床材や壁材と全く違う部材になるため目立ちやすいため、この巾木を小さくすることでおしゃれな印象になります。

 

巾木の役割は壁と床の隙間を隠す他に、掃除機などで壁にぶつけてクロスを傷つけないということもありますが、クロスが傷つくくらい乱暴に掃除機をかける人は少ないと思います。

 

巾木を目立たなくするための具体的な方法は…

・床材と同じ材質の巾木を使用する

・アルミアングルを使用し巾木を細く小さくする

 

家全部でなくてもLDKだけでも印象が全然違ってみえます。

ただ、洋風の家にしたいなら巾木をあえて強調させるのはありだと思います。

 

■スイッチとコンセントを目立たなくさせる

スイッチ、コンセントは小さな部分ではありますが、家をおしゃれに見せるコツとしては大切な要素です。

 

壁は家の中の最大のインテリアなので、できればキレイに残しておくのが良いです。

スイッチやコンセントは壁面では別の素材なので結構目立ちます。ただ、スイッチもコンセントも必ず必要なものになりますので見えない工夫になります。

 

・家具や植栽などで隠せる場所に設置する

・パナソニックのSプレートやACアダプタ不要のUSBコンセントを設置する

・スイッチはLDKに付けず隣接する廊下やパントリーの中に入れ込む

 

また「スイッチ、コンセントは使いやすい場所にしたい」と思っている方は、高さを調整してみてください。少し下げることで多少はスッキリさせることができます。スイッチ1200mm⇒950mm、コンセント250mm⇒150mmという感じです。

 

 

3.収納・家具について

■リビングに収納を設ける                                         

リビングは、広いわりに収納スペースが取りにくい空間でもあります。

 

常にリビングが散らかっている、収納場所がないのでダイニングテーブルの上やキッチンカウンターの上が物置になっていることってありませんか?そのようにならないためにもリビングに収納を設けることは大切です。

 

ただし、実際にリビングに収納を設けることは案外難しいです。無理やり収納を設けると壁面をキレイに見せるために整えたとしても台無しになるケースがあります。オススメ方法として、①キッチン前収納を活用、②段差を活用した収納を作る、などがあります。

 

■家具のサイズ感をイメージする

実際の家具の大きさを確認しておくことも大切です。実際に店舗に家具を見に行くとイメージがしやすいかもしれません。家具のサイズがわかれば、新聞紙を切って床に置いて大きさを確認する方法もあります。

 

また、シミュレーションができるアプリなども出ているので利用してみるのもおすすめです。リビングの広さと家具の大きさのバランスなどを必ず確認しておきましょう。

 

 

4.建具について

■建具の枠や高さを整える

建具の枠の有無や、高さの違いで室内の雰囲気が大きく変わります。

 

・建具の枠

まず建具には、枠あり枠なしがあります。枠あり建具は洋風建築寄りになります。洋風の家を作るなら建具も枠ありにして、窓にも枠を付けてあげると、かなり洋風テイストになります。

枠なし建具は枠がない分スッキリした印象になります。余計な装飾をなくし目立たなくすることで和風な空間になります。

 

洋風に寄せて枠あり建具にした「足し算建築」、それとも和風に寄せて枠なし建具にした「引き算建築」のどちらかに統一する必要があります。

 

・建具の高さ

次に高さです。枠なし建具にした場合は、天井まで高さのある「ハイドア」をオススメします。通常の高さの建具では建具上部に壁が残りますが、ハイドアを採用することで空間に繋がりができます。天井まである建具は建具上部の壁がなくなることで、建具自体の存在感を薄くするメリットもあります。

 

ただし、一部だけハイドアを採用するのはNGです。建具の高さを合わせないと高さがバラバラになり不格好になってしまうことも。ハイドアを採用した場合は、他の建具の高さを揃えるためにハイドアをしたほうが良いので、建具の高さが整っているか確認することをおすすめします。

 

 

■カーテンレールを目立たなくさせる

カーテンレールとは、カーテンをつけるレールです。カーテンレールは目立ちますので、目立たなくする工夫が必要です。

 

具体的な方法は…

①カーテンレールを天井につける

②カーテンレールを天井に埋め込む

③天井を下げてカーテンボックスを作る

 

 

■レンジフードを目立たなくさせる

キッチンのレンジフードが目立ってしまうと生活感が出てしまうため、できる限り目立たなくするのが、キッチンをおしゃれに見せるコツです。

 

例えば、天井の壁を下げてレンジフードを隠すことで、スッキリとした印象にできるでしょう。

 

 

■エアコンを目立たなくさせる

エアコンも現代の暮らしに欠かせないものですが、どうしても目立ってしまいがちですよね。そのエアコンをいかに目立たない場所に設置することができるかも、おしゃれに見せられるかのポイントになりそうです。

 

エアコンの種類には、隠ぺい配管を使用した埋め込みエアコンもあり、一見スッキリとした見た目になりますが、メンテナンス費用等のデメリットがあるので、あまりおすすめはしません。

 

 

5.リビング全体について

■使う色を3色以下に抑える

リビングだけでなく全体にかかわることでもあります。室内の色は3色以下に抑えることをオススメします。具体的には白、グレー、黒などの無彩色以外の色を1色に絞ることです。

 

オススメの決め方として床材とダイニングテーブルの色を最初に決めます。残りの建具、キッチン、壁、枠などを無彩色の白グレー黒でまとめると簡単にオシャレな家を作ることが可能です。

 

色のまとめ方が分からない人ほどいろいろな素材や色を使いたがりますが、オシャレとは遠ざかっていきます。室内の色は3色以下に抑えて、白グレー黒の無彩色以外の色は1色にすることがポイントです。

 

 

今回は、「リビングづくりのポイント」をお届けしました。ぜひ家づくりの参考にしていただけるとうれしいです。

 

お客さまの様々なご要望にお応えしてきた豊富な施工実績がありますので、家づくりのことなら太陽ハウジングにお気軽にご相談くださいね。